“寡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すくな43.2%
すく26.1%
15.9%
やもめ5.7%
くわ2.3%
すくの2.3%
ずく2.3%
すくね1.1%
すけ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左内は色の白い、眉の秀でた小柄の美少年で、口数のすくない、極めて温和な、どちらかというと少女のような優しい性質をもっていた。
城中の霜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
だが、山家やまがらしい質素な食事に二人で相変らず口数すくなく向った後、私達が再び暖炉の前に帰っていってから大ぶ立ってからだった。
楡の家 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
部落の戦いは翌朝よくちょうまで続いた。が、はついに衆の敵ではなかった。素戔嗚すさのおは味方の若者たちと共に、とうとう敵の手に生捉いけどられた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かくやもめとなりしを便たよりよしとや、ことばたくみていざなへども、一〇四玉とくだけてもかはらまたきにはならはじものをと、幾たびか辛苦からきめを忍びぬる。
川口村は水口村みづくちむらあやまりで下総の岡田郡である。将門はこゝで自から奮戦したが、官と賊との名は異なり、多とくわとのいきほひきそは無いで退いた。秀郷貞盛は息をつかせず攻め立てた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
やわらかい木のたきぎで炊いたものより堅木かたぎの方が良く出来ます。それに水車でいたお米は水分を含んでいて味もるしえ方もすくのうございます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
産婆はこういって度盛どもりの柱の中にのぼった水銀を振り落した。彼女は比較的言葉ずくなであった。用心のため産科の医者を呼んでてもらったらどうだという相談さえせずに帰ってしまった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
長「どうしても体に骨を折って欲がねえから、苦労がすくねいせいだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
向うはたかすけないから、若党でもなんでもよいから、堅い者なればというのだから、手前なればごくよかろうとあらまし相談が整った所が、隣の草履取の孝助めが胡麻をすった為に