“瓦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわら67.3%
グラム12.6%
かはら12.6%
がわら4.5%
ぐらむ0.5%
いらか0.5%
0.5%
がはら0.5%
わた0.5%
わはら0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは大正十二年に「たとい玉は砕けても、かわらは砕けない」と云うことを書いた。この確信は今日こんにちでも未だに少しも揺がずにいる。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
膠の組成の分子量は大体分かっているので、その分子一個の目方も分かり、その値を計算してみると2.14×10−22グラムとなる。
墨流しの物理的研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
四谷よつやとほりへ食料しよくれうさがしにて、煮染屋にしめやつけて、くづれたかはら壁泥かべどろうづたかいのをんで飛込とびこんだが、こゝろあての昆布こぶ佃煮つくだにかげもない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
西の屋根がわらの並びの上に、ひと幅日没後の青みを置き残しただけで、満天は、しゃのやうな黒味の奥に浅い紺碧こんぺきのいろをたたへ、夏の星が
蝙蝠 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
先ず朝の八時がレグミーゼココア百五十ぐらむにクリーム五十瓦と、一瓦は日本の二分六厘ばかりだからココア三十七もんめにクリーム十二匁ばかりだ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
太陽の若き光は古びたるいらかを暖め
ついで露天にれんが敷かれた。その部分だけは自動車がちん入しないので危険が少なくなった。が、今度は自動車の客が、雨天の節は雨ざらしにならねばならなかった。
丸の内 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
……ずゐぶん露地ろぢ入組いりくんだ裏屋うらやだから、おそる/\、それでも、くづがはらうへんできつくと、いたけれども、なか人氣ひとけさらにない。おなじくなんけてるのであつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
土地では數代にわたる家柄で、暖簾のれんの信用も一と通りでなく、代々蓄積した富も、容易ならぬものがあるでせう。
そして兄弟三人は、町のいちばん南にあたる、黄いろながけのとつぱなへ、青いわはらの病院を、三つならべて建ててゐて、てんでに白や朱の旗を、風にぱたぱたはせてゐた。
北守将軍と三人兄弟の医者 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)