“瓦礫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がれき83.7%
ぐわれき10.2%
いしころ2.0%
かわら2.0%
がらくた2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸卿しょけいの素直なる御賛同を得たるも、教訓する者みずから率先そっせんして実行せざれば、あたら卓説も瓦礫がれきに等しく意味無きものと相成るべく
花吹雪 (新字新仮名) / 太宰治(著)
冬枯れのびついた田畑や煙突だけになつた、瓦礫ぐわれきの工場地帯や、山や川や海が、轟々ぐわうぐわうと汽車の車輪に刻まれて後へ走り去つて行く。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
仮令よしや文芸上の大傑作であっても、其読者が低級で作の真髄に触れるだけの能力なくば、猫に小判、寧ろ時間浪費の損あるのみ、真珠と瓦礫いしころとの区別がつかない米屋の小僧
その犬とも狼ともつかないものが振返った方角から、ぼろを頭の上からかぶった男がひとり、散乱さんらんした円柱や瓦礫かわらの間を縫って、杖をたよりにとぼとぼと近づいてきた。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
次の間へ運んで行き、瓦礫がらくた道具でも扱う様に押入れの中へ投げ込んで戸を閉じた。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)