“いしころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石塊77.8%
石磈5.6%
石礫5.6%
4.2%
小礫2.8%
瓦礫1.4%
石片1.4%
石転1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何でも、自分の記憶の底に沈んで居る石塊いしころの一つの名も、たしか『高沼繁』で、そして此名が、たしか或る狂人の名であつた樣だ。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
利かぬ気の親仁おやじじゃ、お前様、月夜の遠見に、まとったものの形は、葦簀張よしずばりの柱の根をおさえて置きます、お前様の背後うしろの、その石磈いしころか、わしが立掛けて置いて帰ります、この床几しょうぎの影ばかり。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
竹藪を通り抜けて、畑の横の石礫いしころ道を過ぎて胸を衝くような急坂を登り、さっきから三、四里余りの道も歩いて、もう時刻は十二時頃を、過ぎていたでしょう。
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
十六歳にして或る私立の中學校に這入つた。三年許りにして其保護者パトロンの死んだ後は、再び大都の中央まんなかいしころの如く投げ出されたが、兎に角非常な勞働によつて僅少の學費を得、其學校に籍だけは置いた。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ムム親方と十兵衛とは相撲すもうにならぬ身分のちがい、のっそり相手に争っては夜光のたま小礫いしころつけるようなものなれば、腹は十分立たれても分別強くこらえて堪えて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仮令よしや文芸上の大傑作であっても、其読者が低級で作の真髄に触れるだけの能力なくば、猫に小判、寧ろ時間浪費の損あるのみ、真珠と瓦礫いしころとの区別がつかない米屋の小僧
その条路えだみちの突き当りで、カラカラランと云う音がした。深い井戸へ石片いしころげ込んだ時と調子は似ているが、普通の井戸よりも、はるかに深いように思われた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「でも、この辺の路は何処だつてこれと同じだけれど、歩き難いことも——でも、遊びででもなかつたら、わざと川の中を歩く人もないでせう、山路の方が石転いしころがないだけずつと楽でせう。」
山を越えて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)