“礫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぶて61.4%
こいし29.8%
いし2.8%
はりつけ2.8%
いしころ1.4%
れき1.4%
いしこ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪国の習(ならい)として、板屋根には沢山の石が載せてあるので、彼は手当(てあたり)次第に取って投げた。石の礫(つぶて)と雪の礫とが上下(うえした)から乱れて飛んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
美(うつく)しい瀬(せ)を立(た)てて、玉(たま)のやうな礫(こいし)をおもしに、獸(けもの)の皮(かは)の白(しろ)く晒(さら)されたのが浸(ひた)してある山川(やまがは)に沿(そ)うて行(ゆ)くと、山(やま)の奧(おく)にまた山(やま)があつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「そんな事は、」とお正はうつむいた、そして二人は人家から離れた、礫(いし)の多い凸凹道を、静かに歩んでいる。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
切支丹ならば御法度(ごはっと)も御法度の上に、その身は礫(はりつけ)、家蔵身代(いえくらしんだい)は闕所(けっしょ)丸取られと相場が決まっているんだから、——おお、苦しい! 太夫水を
やい何を為(し)やアがるんだ、斯(こ)んなものを打附(ぶっつ)けやアがって、畜生め、財布の中へ礫(いしころ)か何か入れて置いて、人の頭へ叩き附けて、ざまア見やアがれ、彼様(あん)な汚ない形(なり)を為(し)ていながら
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その大石というのは子持石(こもちいし)であった。凝灰岩(ぎょうかいがん)に堅くて黒い礫(れき)を孕(はら)んでいる。その大小の礫の抜け出したあとが痘痕(あばた)のように見える。その穴にはしのぶが生えている。いわゆるのきしのぶである。
礫(いしこ)を一つ包みてありけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)