“沿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
80.6%
9.0%
4.5%
1.5%
そふ1.5%
つい1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつくしいてて、たまのやうなこいしをおもしに、けものかはしろさらされたのがひたしてある山川やまがは沿うてくと、やまおくにまたやまがあつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
お庄は自分の部屋の縁側から、ばしばし雨滴あまだれのおちる廂際ひさしぎわ沿いて、庭の木戸から門までそれを持ち出さなければならなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
場所柄だけに竿といかりを用意して、石垣沿いにかなりあさっておりましたが、暫らくすると、水だらけになった手拭らしい物を一枚ぶら提げて部屋の中へ戻って来ました。
土塊どくわいごとうごかぬかれ身體からだからはあはれかすかなけぶりつてうてえた。わら沿びたとき襤褸ぼろかれ衣物きものこがしたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何れも面部の周圍しうゐ沿そふて横長き橢圓形だえんけいの隆まり有り。且つ額の部には輪廓の上縁より多少たせうしたの方に向ひてのびたる隆まり有り。一けんはなの如くなれど其位置そのゐち上部じやうぶに寄り過ぎたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
面白いでもなく見て居たが、淀文よどぶんと云うのは、府下の割烹店として名だけ聞いたことがあれば、そこへと心ざして橋に沿ついて左へ下り、右の新柳町しんやなぎの細路へ曲ろうとすると
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「先陣ハ、和田ノミサキヲ巡ッテ、左岸ニ沿イ、兵庫港(経ヶ島)ヘ、上陸セヨ」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)