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奧
読み方 | 割合 |
おく | 95.9% |
おき | 1.4% |
そこ | 1.4% |
をく | 1.4% |
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しるべの
燈火かげゆれて、
廊下の
闇に
恐ろしきを
馴れし
我家の
何とも
思はず、
侍女下婢が
夢の
最中に
奧さま
書生の
部屋へとおはしぬ。
かれその天の日矛の持ち渡り來つる物は、
玉つ
寶といひて、珠二
貫七、また
浪振る
比禮、
浪切る比禮、風振る比禮、風切る比禮
八、また
奧つ鏡、
邊つ鏡
九、并はせて八種なり。
最早日本に
向つて
不禮を
加ふる
可からずとまで、
戰慄恐懼する
程の
大軍器の
發明を
要すると
申した
事を、かの
時は、
君も
單に
快哉と
叫んだのみ、
私も
一の
希望として、
深く
胸の
奧に
潜めて
居つたが
あの
日の
出づる
邊、
我故國では
今頃は
定めて、
都大路の
繁華なる
處より、
深山の
奧の
杣の
伏屋に
到るまで、
家々戸々に
日の
丸の
國旗を
飜して、
御國の
榮を
祝つて
居る
事であらう。