“快哉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいさい87.2%
くわいさい12.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを仰ぎながら李逵は心から快哉かいさいを叫んだ。——ああこれで俺の過失もさいの大旦那の一命だけは拾って幾分かはまずつぐない得た、と。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ざまを見ろと快哉かいさいを叫びたいところですが、まだ相手は次々とどんな手を打って来るかは判らないのですから、油断はできません。
ボロ家の春秋 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
人は自分が財産を得たと聞いて飛び上りねまはり快哉くわいさいを叫びはしない。人は責任を感じ仕事を考へ始める。
岸をむ水は、石に觸れて倒立し、鹹沫しぶきは飛んで二人の面をてり。ポツジヨの興は風浪の高きに從ひて高く、掌をちて哄笑し、海に對して快哉くわいさいを連呼せり。