ざまを見ろと快哉を叫びたいところですが、まだ相手は次々とどんな手を打って来るかは判らないのですから、油断はできません。
しかも、母も美和子も、書留の来たことさえ、気がつかなかったのは、まことに幸運だったと、圭子の心は快哉を叫んだのである。
国民が快哉を絶叫する声が聞えるようじゃないか。そこでこのわしが何者であるかということが分ったかね。エ、新一、わしは一体何者だね
いずれにしても彼が故意に内匠頭を痛めつけ、彼にキリキリ舞いをさせることによって快哉を叫ぶというような人柄でなかったことだけは明白である。