“捲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
64.0%
まく29.6%
めく2.7%
まか1.0%
まき0.8%
はぐ0.4%
0.4%
0.2%
くる0.2%
0.2%
まくっ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
囃子の音寂然となりぬ。粛然として身を返して、三の松を過ぎると見えし、くるりといたる揚幕に吸わるるごとく舞込みたり
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし今夜の彼女は、し立てるには痛手を負いすぎていた。それに今の場合、葉子にとってもっとも大切なことは善後策であった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
寝台の上の深々とした羽根蒲団をパッとり挙げてみて、返す足で寝台の横手へ駈け込んで、大きな姿見の付いた衣装戸棚を全部あけっ放した。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
さも貴女と御新造さんがれて赤い舌でめられていなさるようで、身体へ火がつくようだ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おゆうはまだ水気の取りきれぬ髪のに、紙片つけて、それを垂らしたまま、あたふた家を出ていった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一冊づゝ順々に取りげて、いながら二三る様にしたが何処も彼の注意をく様な所はなかつた。最後の一冊に至つては、其名前さへ既に忘れてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そうしてその時は外面を狂い廻る暴風雨が、木を根こぎにしたり、を倒したり、屋根瓦をくったりするのみならず、今薄暗い行灯で味のない煙草を吸っているこの自分を
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
省三は急いで茶碗を持ってき込むようにしたが、なことを考え込んでいたために婢が変に思ったではないかと思ってきまりが悪かった。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
額に八千代の唇が触つたやうな気持がして楯彦氏は吃驚して目を覚ました。鏡を見ると、白い布片まつた毬栗な自分の額が三一ばかり剃り落されてゐる。
兄はしめつけられながらも、敵の正体を見極めようと、首をうしろへじ向けにしました。
その徳川が開国であると云うのは、外国交際のて居るから余儀なく渋々開国論にて居たけの話で、一幕正味楽屋を見たらば大変な攘夷藩だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
雲は火となり、日は八尺の鏡と燃え、青い響きの吹雪を、吹きく嵐——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)