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捲
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まき
ふりがな文庫
“
捲
(
まき
)” の例文
おゆうはまだ水気の取りきれぬ髪の
端
(
はじ
)
に、
紙片
(
かみきれ
)
を
捲
(
まき
)
つけて、それを垂らしたまま、あたふた家を出ていった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お
品
(
しな
)
は
竈
(
かまど
)
の
前
(
まへ
)
へ
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けた。
白
(
しろ
)
い
鷄
(
にはとり
)
は
掛梯子
(
かけばしご
)
の
代
(
かはり
)
に
掛
(
か
)
けてある
荒繩
(
あらなは
)
でぐる/\
捲
(
まき
)
にした
竹
(
たけ
)
の
幹
(
みき
)
へ
各自
(
てんで
)
に
爪
(
つめ
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けて
兩方
(
りやうはう
)
の
羽
(
はね
)
を
擴
(
ひろ
)
げて
身體
(
からだ
)
の
平均
(
へいきん
)
を
保
(
たも
)
ちながら
慌
(
あわ
)
てたやうに
塒
(
とや
)
へあがつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
熟
(
じっ
)
と見ると、ただやっぱり白い……が、思いなしか、その中に、どうやら薄墨で影がさして、乱しもやらず、ふっくり
鬢
(
びん
)
が
纏
(
まとま
)
って、濃い前髪の形らしく
見分
(
みわけ
)
がつく、と下から
捲
(
まき
)
上がるごとく
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのころになると父の店もやや
調
(
ととの
)
い、棚の前通りにズックの学生靴や
捲
(
まき
)
ゲートル、水筒にランドセルなど学生向きのものも並べてぼつぼつ商いもあり、滝に打たれたせいか父の頭も軽くなり
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
捲
漢検準1級
部首:⼿
11画
“捲”を含む語句
捲毛
吹捲
捲立
捲髪
席捲
捲土重来
捲上
捲起
取捲
腕捲
引捲
捲揚機
捲付
一捲
掻捲
捲線
書捲
捲込
逆捲
渦捲
...