“捲起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まきおこ88.9%
まきお11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の言文一致の先駆者(あるいは創始者)として文壇の風雲を捲起まきおこした一代の才人の終焉しゅうえんとして何たる悲惨の逸事であろう。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
同じ港町でも、越後ゑちご出雲崎いづもざきとこの玉島とでは、ずゐぶん違つてゐた。越後の海は、冬、暗い雲にとざされ、北から来る風が波を捲起まきおこした。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
彫像てうざうつたとききた一天いつてんにはかに黒雲くろくも捲起まきおこして月夜つきよながらあらればした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)