“捲込”の読み方と例文
読み方割合
まきこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世界大戦後、経済界の恐怖に捲込まきこまれて真佐子の崖邸も、手痛い財政上の打撃だげきを受けたという評判は崖下の復一の家まで伝わった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それにあのくるくると巻かれた口、あの口はたしかにこの世のものではありません。あれは悪魔の口です、恐ろしい因果を捲込まきこんだ口なんですよ
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
父の人格ひとがらがすこし変ったのは、中年過ぎて男の子が出来てから、母の狂愛に捲込まきこまれてからだった。私につぶやいてきかせたころは、実に好きな父だった。