“俄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にわか47.2%
にわ33.9%
にはか10.0%
には8.3%
ニワカ0.3%
ニハ0.1%
パフナリー0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほとんど通り過ぎかけて、私は俄(にわか)に声を出して云った。「園(サード)がある、園(サード)が」ビラの一つに、「園(サード)」という大活字がたしかに見えた——
シナーニ書店のベンチ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
島原方の農民一揆勢は天草方と合流し籠城してのちに自然に宗門に帰依(きえ)したもので、その信仰は行きがかりの俄(にわ)かづくりであったし
安吾史譚:01 天草四郎 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
清見潟(きよみがた)の風光むかしながらにして幾度となく夜半の夢に入れど、身世怱忙(しんせいそうばう)として俄(にはか)に風騷(ふうさう)の客たり難(がた)し。われ常にこれを恨みとしき。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ソン将軍は馬をとめ、ひたひに高く手をかざし、よくよくそれを見きはめて、それから俄(には)かに一礼し、急いで、馬を降りようとした。
北守将軍と三人兄弟の医者 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
蘆花(ロカ)叢裡(ソウリ)一扁(ペン)ノ舟、俊傑俄(ニワカ)ニ此(コ)ノ地ニ遊ブ——口に誦(ず)して何べんも読んではみるが、謎は謎で、思い当ってくるふしもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其瞬間、肉体と一つに、おれの心は、急に締めあげられるやうな刹那(セツナ)を、通つた気がした。俄(ニハ)かに、楽な広々とした世間に、出たやうな感じが来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
疾(と)く既に式場に着し候ひけむ、風聞(うわさ)によれば、市内各処における労働者、たとへばぼてふり、車夫、日傭取(ひようとり)などいふものの総人数をあげたる、意匠の俄(パフナリー)に候とよ。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)