“ニハ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:には
語句割合
63.2%
廣場10.5%
営庭5.3%
5.3%
場所5.3%
広場5.3%
海面5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其は真の抒情詩ではないが、抒情味の豊かなものとなつて、地方々々へ伝播された。そして、歌垣のニハで作られる民謡に、非常な影響を与へた。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家構へにも、屋敷の廣場ニハにも、家の中の雜用具ザフヨウグにも。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
健やかに征きてかへれと 告げて後、たち征きにしが、まだ暗き営庭ニハ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
日ねもすに 霙のたまる営庭ニハ寒し。見つゝすべなさ。睦月ついたち
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
其瞬間、肉体と一つに、おれの心は、急に締めあげられるやうな刹那セツナを、通つた気がした。ニハかに、楽な広々とした世間に、出たやうな感じが来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門をはひると、ニハかに松風が、吹きあてるやうに響いた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神を迎へ神を祭る場所と言ふ義の明らかに見える祭りの場所ニハとしての宮廷にも、春の訪れに来向ふ者は、常世神でなく、山の神となつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうした祭り日に、神を待ち迎へる、村の娘の寄り合うて、神を接待イツ場所ニハが用意せられた。神の接待場イチニハだから、いちと言はれて、こゝに日本の市の起原は開かれた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家構へにも、屋敷の広場ニハにも、家の中の雑用具ザフヨウグにも。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
春一日 曇りとほせる夕海面ニハに、臥してしづけき初シマを 見つも
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)