“にわか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニワカ
語句割合
俄77.5%
遽15.7%
仁和賀2.0%
仁和加0.7%
頓0.7%
驟0.4%
卒0.4%
猝0.4%
二輪加0.4%
暴0.4%
二〇加0.2%
仁輪加0.2%
劇0.2%
急0.2%
突然0.2%
膠0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海にはこの数日来、俄(にわか)に水母が殖(ふ)えたらしかった。現に僕もおとといの朝、左の肩から上膊(じょうはく)へかけてずっと針の痕(あと)をつけられていた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「もう一度、お目にかかりたいとて、御主君には遽(にわか)に私に命じてお後を慕わせました。急いで、安土までお戻り下さいますまいか」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男は三五郎を中に仁和賀(にわか)のさらひ、北廓全盛見わたせば、軒は提燈電氣燈、いつも賑ふ五丁町、と諸聲をかしくはやし立つるに、記憶(おぼえ)のよければ去年一昨年とさかのぼりて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
桜の仲之町の道中も、仁和加(にわか)も見た。金屏風(きんびょうぶ)を後にして、アカデミックな椅子(いす)に、洋装の花魁(おいらん)や、芝居で見るような太夫(たゆう)は厚いふきを重ねて、椅子の上に座り前に立派な広帯を垂らしているのを見た。
それで、私も思わず行水から出て、東の方を見ますと、鮮やかな虹が立っておりました……その時私は、頓(にわか)にこの屏風の図題に思いついたのでした。
虹と感興 (新字新仮名) / 上村松園(著)
燕王計(はかりごと)に陥り、馬に乗じ蓋(がい)を張り、橋を渡り城に入る。大鉄板驟(にわか)に下る。たゞ少しく早きに失して、王の馬首を傷つく。王驚きて馬を易(か)えて馳(は)せて出(い)づ。橋を断たんとす。橋甚(はなは)だ堅(かた)し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
五百は卒(にわか)にその中(うち)に身を投じて、難局に当らなくてはならなかった。五百があたかも好(よ)しその適材であったのは、抽斎の幸(さいわい)である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この時まで主人の後(あと)に温和(おとなし)く尾(つ)いて来た彼(か)のトムは、猝(にわか)に何を認めたか知らず、一声(いっせい)高く唸って飛鳥(ひちょう)の如くに駈け出した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
諸君は博多二輪加(にわか)の名を御存じであろう。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その原由は鱷が蟄居より出で来るよりも主として雷雨の際土崩れ水出で異様の骨骸化石を露わすにあっただろう、『和漢三才図会』四七、〈およそ地震にあらずして山岳暴(にわか)に崩れ裂くるものあり
秋のお祭がすみ、立つてゆく博多二〇加(にわか)のあとから
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「でも、この騷ぎでは眞階下(ました)に休んでゐられませんよ、八五郎親分と來たら、太神樂(だいかぐら)と仁輪加(にわか)をけしかけたやうで」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「ハア、貴嬢(あなた)は劇(にわか)に非常なる厭世家にお化(な)りでしたネ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
路はすべて杉の立樹の蔭につき、繞(めぐ)り縈(めぐ)りて上りはすれど、下りということ更になし。三十九町目あたりに到れば、山急(にわか)に開けて眼の下に今朝より歩み来しあたりを望む。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
時にたまたま天の神ありて突然(にわか)に棄老の王宮に降(くだ)り、国王ならびに諸臣に対(むか)ひて、手に持てる二(ふたつ)の蛇(へび)を殿上に置き、見よ見よ汝(なんじ)ら、汝らこの蛇のいづれか雄(お)にしていづれか雌(め)なるを別ち得るや
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
鮎川の町の人はどの家でも膠(にわか)や肥料をとるために鯨の肉を細かく刻んで、庭や路に乾して置くがそれが腐って、こんな臭いを発する。
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)