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猝
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にわか
乃ち
曹国公李景隆に命じ、兵を調して
猝に河南に至り、周王
橚及び
其の
世子妃嬪を
執え、爵を削りて
庶人となし、
之を
雲南に
遷しぬ。
この時まで主人の
後に
温和く
尾いて来た
彼のトムは、
猝に何を認めたか知らず、
一声高く唸って
飛鳥の如くに駈け出した。
敵は血に
染みたる洋刃を
揮って、更に市郎を目がけて飛び
蒐って来たが、
其の
眼前に
恰も燐寸の火が
溌と燃ゆるや、彼は電気に打たれたように、
猝に刃物をからりと落して、両手で顔を
掩ったまま