“遷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつ92.5%
せん2.8%
うつっ0.9%
かえ0.9%
かへ0.9%
かわ0.9%
ウツ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真に千古末だ見ざるの凶、万代遭わざるの禍、社稜宗廟しゃしょくそうびょう、危、旦夕たんせきに在り。乞う皇上早く宮眷きゅうけんひきいて、速やかに楽土にうつれよ云云。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
頼子善、名はせん竹里ちくりと号した。蘭軒を板橋迄見送つた。富士川さんは「子善は蘭軒の家に寓してゐたのではなからうか」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
私は一も二もなく病気で出られませぬと断り。その後大阪の仮政府は江戸にうつって来て、江戸の新政府から又御用召ごようめし度々たびたび呼びに来ましたけれども、始終しじゅう断るばかり。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
檀家だんかであった元小倉藩の士族が大方豊津とよつかえってしまったので、廃寺のようになったのであった。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
石崇せきそういはく、うらむることなかれとすなは侍僮じどうめいじて、おなじほどの珊瑚さんご六七株ろくしちしゆいだしてつぐのかへしき。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
花鳥とは、春夏秋冬の移りかわりにって起る自然界ならびに人事界の現象をいうのである、その現象をいわゆる花鳥風月ととなえるその「花鳥」の二字に約して言った言葉であると言った。芭蕉も
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
又其前は、飛鳥アスカの宮の日のみ子さま。大和の国中クニナカに、宮ウツし、宮サダアソバした代々ヨヨの日のみ子さま。長く久しい御代ミヨ々々に仕へた、中臣の家の神業カミワザ郎女イラツメさま。お聞き及びかえ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)