“変遷”のいろいろな読み方と例文
旧字:變遷
読み方割合
へんせん71.4%
うつりかわり14.3%
うつりかはり4.8%
うつりかは2.4%
かわ2.4%
トランジシヨン2.4%
トランスミュート2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、この立国立政府の公道を行わんとするに当り、平時にありてはしたる艱難かんなんもなしといえども、時勢じせい変遷へんせんしたがって国の盛衰せいすいなきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
世の中の変遷うつりかわりを見守って来た人、達識者は、幾多の経験の末、どうしてもこの力に結論せざるを得ないものにぶつかるらしいのです。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
姑と一緒に、お妻もた門口に出て、客の後姿を見送るといふ様子。今更のやうに丑松は自他われひと変遷うつりかはりを考へて、塚窪の坂を上つて行つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
今日とても矢張自分等の時代で有ると言ひたいが、実は何時いつの間にか世の中が変遷うつりかはつて来た。何が可畏こはいと言つたつて、新しい時代ほど可畏いものは無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
変遷かわるなあ……世の中は」しみじみと、彼は、思う。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斯の如き、変遷トランジシヨンの時代にありては、国民の多数はすべての預言者に聴かざるなり、而して思想の世界に於ける大小の預言者も亦た、国民を動かすに足るべき主義の上に立つこと能はざるなり。
なおこれらの元素は必ずしも不変なものではなくて、たとえば放射性ラディオアクティヴ物質のごとく、時とともに自然スポンテニアス崩壊ディスインテグレート変遷トランスミュートする可能性を持つものと想像する。