比較言語学における統計的研究法の可能性についてひかくげんごがくにおけるとうけいてきけんきゅうほうのかのうせいについて
言語の不思議は早くから自分の頭の中にかなり根深い疑問の種を植え付けていたもののようである。六七歳のころ、始めて従兄から英語の手ほどきを教えられた時に、最初に出会ったセンテンスは、たしか「猿が手を持つ」というのであった。その時、まず冠詞という …