“抹殺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっさつ96.0%
まつさつ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
試みにこれらのへんな句やいやな句を抹殺まっさつしてそれを美しいやさしいさびしおりにみちた句ばかりに作り変えることができたとする。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
室町幕府の抹殺まっさつは、密雲にとざされていた天に、とつとして、青空の肌の一部が、穴のあいたように見えはじめたともいえるものだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結局けつきよく麻雀界マアジヤンかいから抹殺まつさつされるにいたつたなどははなは殷鑑ゐんかんとほからざるものとして、その心根こゝろねあはれさ、ぼくへてにくにさへならない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
文化三年十一月六日とした本は手入のあとの少い本である。他の一本は此年月日を書してこれを抹殺まつさつし、かたはらに寛政八年十一月六日と書してある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)