“結局”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つまり33.8%
けっきょく27.3%
けつきよく9.1%
おち6.5%
あげく3.9%
とどのつまり2.6%
けっく2.6%
とど1.3%
おさまり1.3%
おしまひ1.3%
けつく1.3%
けッく1.3%
しまつ1.3%
つもり1.3%
つゞま1.3%
とう/\1.3%
まとまり1.3%
まとめ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結局つまり自分の感じたおもしろ味を、文字でなく、物の形にして、それを即興的に現わしたもので、当座の興でありましたが
かたがたわたくしとしてはわざとさしひかえてかげから見守みまもってだけにとどめました。結局けっきょくそうしたほうがあなたのめになったのです……。
結局けつきよく麻雀界マアジヤンかいから抹殺まつさつされるにいたつたなどははなは殷鑑ゐんかんとほからざるものとして、その心根こゝろねあはれさ、ぼくへてにくにさへならない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
みのる自身が傍から眺めてゐる樣な心の態度で自分の身體を男の前に投げ出して了ふのが結局おちだつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
他へやるには数多たくさん金をつけてやらなくてはいけないから、だれか金の入らない者はないかと考えた結局あげく、時どきじぶんの家へ呼んで仕事をさしている伊右衛門が
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
でまず、最初の一つから、硝子粉グラス・シュタウブ浸剤インフュズム硫黄ズルフル単寧タンニン水銀メルクルオキゾス溶和剤レゾルフェンチア黄斑粉ディスティツェティン紅殻アイゼンメンニンゲ樹脂レギーナ——と読んでいって結局とどのつまりその頭文字を連ねるのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そんなつまらぬかんがえ打消うちけすと、結局けっく夢中にそんな所も過ぎるので、これまことによいことだと自分は思う。
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
結局とどの詰まり、さっきはこちらから紙と鉛筆とを持ち出したが、今度は向うから紙とペンとを持ち出してきた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
此方こちらは先刻より原丹治が刀の柄を握りつめ、裏と表の目釘をしめして今や遅しと待設けて居る所へ、通り掛りまするという、此の結局おさまりは何う相成りますか、この次までお預りに致しましょう。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
乳母 あゝ、もし! これさ、もし! はて、ぬればなにもかも結局おしまひぢゃがな。
結局けつくあれほどやがるものをどくなとのつかぬでもなけれど、如何どうかして天晴あつぱれの淑女にそだてヽたく、自惚うぬぼれのぶんわらたまはんがかく今日けふまでやがられにしなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
冷遇ふッて冷遇て冷遇ふり抜いている客がすぐ前のうちあがッても、他の花魁に見立て替えをされても、冷遇ふッていれば結局けッく喜ぶべきであるのに、外聞の意地ばかりでなく、真心しんしん修羅しゅらもやすのは遊女の常情つねである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
ロミオ けふのこの惡運あくうん此儘このまゝではむまい。これはたゞ不幸ふしあはせ手始てはじめ、つゞく不幸ふかうこの結局しまつをせねばならぬ。
「さあ、さっぱりとお心持よく此盃これあがって、そしてお結局つもりになすったがようございましょう。」
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
主人公の結局つゞまる所がないと云ふ、「武士の浪人ありける。」から「八十までの長寿を保ちしとなん。」と云ふ所まで書いてないから分らないと云ふが、なるほど幼稚な目には
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『もうせ/\、あしれるぞ/\。』と虎髯大尉こぜんたいゐ二人ふたり周圍めぐりをぐる/\まはつて、結局とう/\引分ひきわけになつた。
思ひ疲れるばかりで、結局まとまりは着かなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
するとそいつめいよいよ腹あ立てやがッて、汚らわしいの、やれ告発するのなんのぬかしやがるさ。やっと結局まとめをつけはつけたが、大骨折らしアがッたね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)