“紅殻”のいろいろな読み方と例文
旧字:紅殼
読み方割合
べにがら79.2%
べんがら12.5%
アイゼンメンニンゲ4.2%
ベンガラ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椿岳の泥画というは絵馬や一文人形いちもんにんぎょうを彩色するに用ゆる下等絵具の紅殻べにがら黄土おうどたん群青ぐんじょう胡粉ごふん緑青ろくしょう等に少量の墨を交ぜて描いた画である。
稲荷のほこらも垣根も雪に隈取くまどられ、ふだんの紅殻べんがらいろは、河岸の黒まった倉庫に対し、緋縅ひおどしのよろいが投出されたような、鮮やかな一堆いったいに見える。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
でまず、最初の一つから、硝子粉グラス・シュタウブ浸剤インフュズム硫黄ズルフル単寧タンニン水銀メルクルオキゾス溶和剤レゾルフェンチア黄斑粉ディスティツェティン紅殻アイゼンメンニンゲ樹脂レギーナ——と読んでいって結局とどのつまりその頭文字を連ねるのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
先ず霜柱は土にしか立たないものか、他の適当な粉に適当に水分を含ませたらそれでも出来るかを見るために、紅殻ベンガラの粉、澱粉でんぷん類、ガラスをくだいた粉などを用いて実験がしてある。
「霜柱の研究」について (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)