“べにがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅殻82.6%
紅殼17.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜を守る星の影がおのずと消えて、東の空に紅殻べにがらみ込んだ様な時刻に、白城の刎橋はねばしの上に騎馬の侍が一人あらわれる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ようやくにして水面へ抜きあげ、手網にとって見た虹鱒、銀青色の横腹に紅殻べにがらを刷いたようないろどり、山の魚は美しい。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
天井の低い二階も階下したも、おもてに向いた方はすべて格子造で、それを紅殼べにがらで塗り、入口のくゞりの中は土間になつてゐて、裏口迄つきぬけてゐるといつたやうな古風なものだつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
紅殼べにがらや、生死殼なましにがら
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)