トップ
>
紅殼
>
べにがら
ふりがな文庫
“
紅殼
(
べにがら
)” の例文
新字:
紅殻
「つまらねえ事を言ふな——斯うつと、あの浪人者が手習師匠でないとすると、あの袖の赤いのは朱ぢやなくて
紅殼
(
べにがら
)
だ」
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
青き焔の如き波に洗はれたる低き岩根には、
紅殼
(
べにがら
)
の
毛星族
(
まうせいぞく
)
(クリノイデア)いと
繁
(
しげ
)
く着きたるが、その紅の色は水を
被
(
かぶ
)
りて愈〻紅に、岩石の波に觸れて血を流せるかと疑はる。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
天井の低い二階も
階下
(
した
)
も、おもてに向いた方はすべて格子造で、それを
紅殼
(
べにがら
)
で塗り、入口のくゞりの中は土間になつてゐて、裏口迄つきぬけてゐるといつたやうな古風なものだつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
紅殼
(
べにがら
)
や、
生死殼
(
なましにがら
)
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それにつけても、こんなに荒れたまゝで大川屋さんに差上げては、いくら何でもお氣の毒だからと申して、玉垣と鳥居を塗つた
序
(
ついで
)
に、
木連格子
(
きつれがうし
)
だけは
紅殼
(
べにがら
)
で塗つて置きました。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
徳藏稻荷の
木連格子
(
きつれがうし
)
は、
紅殼
(
べにがら
)
を塗つたばかりだつて、和泉屋の亭主は言つたね、——あの拜殿の鈴を
毮
(
むし
)
り取るのは、
賽錢箱
(
さいせんばこ
)
の上に登らなきやならねえが、足元が惡いから、鈴を取るとグラリと行く
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
殼
部首:⽎
12画
“紅殼”で始まる語句
紅殼塗