雪代山女魚ゆきしろやまめ
奥山の仙水に、山女魚を釣るほんとうの季節がきた。 早春、崖の南側の陽だまりに、蕗の薹が立つ頃になると、渓間の佳饌山女魚は、俄に食趣をそそるのである。その濃淡な味感を想うとき、嗜欲の情そぞろに起こって、我が肉虜おのずから肥ゆるを覚えるのである …
作品に特徴的な語句
いず いろどり やな かみ くだ 日向ひゅうが ばく 男鹿おじか しか はり 鑑識かんしき つら 龍頭りゅうず 仙水せんすい 佳饌かせん にわか 俄然がぜん 冷徹れいてつ すご たしな 嗜欲しよく 奔馬ほんば おご 姫鱒ひめます 嬉々きき 孔雀くじゃく はら 宙空ちゅうくう くつろ 岩魚いわな 峭壁しょうへき 川鱒かわます 市井しせい 幽邃ゆうすい いく おび ことごと たわむ 所以ゆえん 揺曳ようえい 摂氏せっし たわ 朝陽あさひ つが あずさ 楚々そそ 武尊ほたか 毛鈎けばり 浩遠こうえん 淋冷りんれい 淙々そうそう 滔々とうとう あさ 漿しょう 澄明ちょうめい 激湍げきたん 濃脂のうし あぶ 焙烙ほうろく ひうち 爽昧そうまい 猫楊ねこやなぎ 獰猛どうもう 瓔珞ようらく 田楽でんがく 百足むかで 相貌そうぼう にら 神流かんな かて 紅殻べにがら 素人しろうと 聳立しょうりつ すすき 苔生こけむ 茫漠ぼうばく ふき とう 虎杖いたどり 虹鱒にじます あぶ 蚯蚓みみず 蜘蛛くも 蜥蜴とかげ 蜻蛉とんぼ 詭計きけい 軽泊けいはく 辿たど 迦葉かしょう さえぎ 釣意ちょうい