“佳饌”の読み方と例文
読み方割合
かせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを佳饌かせんとしたのであろうが、他においしいものがなかったから、こんなものでも珍重するに至ったのであろう。
ザザ虫の佃煮 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
早春、崖の南側のだまりに、ふきとうが立つ頃になると、渓間の佳饌かせん山女魚は、にわかに食趣をそそるのである。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
僕の郷里信州諏訪地方では昔から、秋の佳饌かせんとしてこれの右に出ずるはないとしている。
採峰徘菌愚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)