“かせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歌仙29.2%
河川25.0%
火箭16.7%
佳饌12.5%
哥仙4.2%
川泉4.2%
架線4.2%
貨泉4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
発句は百韻五十韻歌仙かせんの圧縮されたものであり、発句の展開されたものが三つ物となり表合おもてあわせとなり歌仙百韻となるのである。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
多くの映画は一通りは論理的につながったストーリーの筋道をもっているのに、連句歌仙かせんの三十六句はなんらそうした筋をもたないのである。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
村を離れて一里ばかり登りこれより本流の河川かせんと離れ、西少し南の山間の太い川に沿うてだんだん上に登って行きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
例年れいねんごと季節きせつ洪水こうずゐ残酷ざんこく河川かせん沿岸えんがんねぶつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
クリストフはぞっとした。そしてあわただしく立ち去った。その言葉が火箭かせんのように彼を貫いたのだった。
ときどき、地底の住民の不可解な合図のように、火箭かせんのような光がスイスイと立ちのぼってくる。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
早春、崖の南側のだまりに、ふきとうが立つ頃になると、渓間の佳饌かせん山女魚は、にわかに食趣をそそるのである。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
僕の郷里信州諏訪地方では昔から、秋の佳饌かせんとしてこれの右に出ずるはないとしている。
採峰徘菌愚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
芭蕉ばしょうが「たとえば哥仙かせんは三十六歩なり、一歩もあとに帰る心なく、行くにしたがい、心の改まるはただ先へ行く心なればなり。」と言っている、その力学的な「歩み」は一句から次の句への移動の過程にのみ存する。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
なによりまず飲み水のことだと、十二人で手分けして焼け山の中段まで探しまわったが、川泉かせんはおろか溜り水すらない。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
中には階上から川底へ針金はりがね架線かせんを渡し、それへバケツを通して、つなでスルスルと水をげるようにしたのもある。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
日本につぽんには滿洲まんしゆう北朝鮮きたちようせんよりもすこおくれて金屬きんぞくがはひつてたらしくおもはれますが、それはいまから二千年にせんねんほどまへ支那しな王莽おうもうころ出來でき貨泉かせんといふぜに時々とき/″\るのでわかります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)