“火箭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひや60.0%
かせん16.0%
くわせん12.0%
ロケット8.0%
くわぜん4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美しき目より火箭ひやを放ちて人の胸を射るは、容易ならぬ事なれば許し難しと論告せしに、喝采の聲と倶に、花の雨は我頭上に降りそゝぎぬ。
すると、まっ赤な火独楽ひごまは、文字どおり、一じょう火箭かせんをえがいて、しかも、ピュッとおそろしいうなりを立て、鼻かけ卜斎の顔へいつくように飛んでいった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにたもありません、本船ほんせん左舷さげん後方こうほう海上かいじやうあたつて星火榴彈せいくわりうだん一次いちじ一發いつぱつ火箭くわせん、それが難破船なんぱせん信號しんがうであるくらゐりませんか。
船に居残った船客と船員は協力して、ひっきりなしに火箭ロケットを打ち揚げた。物凄い炸音が夜空を裂いて、遠く高く光の矢が走った。非常信号の一つである。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
此邊このへん印度洋インドやう眞中たゞなかで、眼界がんかいたつするかぎ島嶼たうしよなどのあらうはづはない、ましてやくぷん間隙かんげきをもつて發射はつしやする火箭くわぜんおよ星火榴彈せいくわりうだん危急存亡きゝふそんぼうぐる難破船なんぱせん夜間信號やかんしんがう