“火箭(かせん)” の例文
すると、まっ赤な火独楽(ひごま)は、文字どおり、一条(じょう)の火箭(かせん)をえがいて、しかも、ピュッとおそろしい唸(うな)りを立て、鼻かけ卜斎の顔へ食(く)いつくように飛んでいった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その光は聖壇の蝋燭(ろうそく)から来ているのであって、三稜形をした大燭台の前には乳香が燻(た)かれ、その烟(けむり)と光とは、火箭(かせん)のように林立している小円柱を沿上(へのぼ)って行って
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その言葉が火箭(かせん)のように彼を貫いたのだった。
ときどき、地底の住民の不可解な合図のように、火箭(かせん)のような光がスイスイと立ちのぼってくる。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)