“火焔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かえん57.3%
ほのお18.8%
くわえん11.5%
ほのほ10.4%
ほむら1.0%
カエン1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船頭はンまりをつづけ、ただだけを鳴らしていた。しかし岸をたどり歩いて、兇暴な火焔かえんと人群れの影はどこまでもくッついて来る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ボイルはこれに対しては、金属を熱するときの火焔かえんのなかから何かしらある物質が出て、それが金属にくっつくのではないかと考えたのでした。
ロバート・ボイル (新字新仮名) / 石原純(著)
かれらの心が永く秘められていた火焔ほのおの舌のように、言葉となってあらわれ出るときには、情熱の燃ゆるがままに恋を語ることさえもあった。
虚空こくうへさっと撞木しゅもくかじうずまいた風に乗って、はかまくるいが火焔ほのおのようにひるがえったのを
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……當時たうじのもの可恐おそろしさは、われ乘漾のりたゞよそこから、火焔くわえんくかとうたがはれたほどである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
となると、自分の全身にはほとん火焔くわえんを帯びた不動尊もたゞならざる、憎悪ぞうを怨恨ゑんこん嫉妬しつとなどの徹骨の苦々しい情が
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
花薄荷はなはくか、燃えたつ草叢くさむら火焔ほのほしゝむら火蛇ひへびのやうなこの花の魂は黒い涙となつて鈍染にじんでゐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
同僚としての嫉妬しつと、人種としての軽蔑けいべつ——世を焼く火焔ほのほは出発の間際まで丑松の身に追ひ迫つて来たのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
みだれ髪君をくすと美くしき火焔ほむら燃えたる夢の朝かな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
だからこの草にはキツネノタイマツ、火焔カエンソウ、野ダイマツなどの名がある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)