“一閃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっせん89.7%
いつせん7.7%
ひとひら2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と両手に襟を押開けて、仰様のけざま咽喉仏のどぼとけを示したるを、謙三郎はまたたきもせで、ややしばらくみつめたるが、銃剣一閃いっせんし、やみを切って
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たちま一閃いつせんの光ありて焼跡を貫く道のほとりを照しけるが、そのともしび此方こなたに向ひてちかづくは、巡査の見尤みとがめて寄来よりくるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と再び飛びかかって行こうとすると、横からすッと寄った女の影が、逆手に持った短刀を、音もさせずに一閃ひとひらめき
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)