“ひとひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一片84.2%
一弁5.3%
一枚5.3%
一瓣1.8%
一葩1.8%
一閃1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時ふいと目をやると、さつきまでは何んにもなかつたその墓石の傍らに、何んかの花の莟らしいものが一片(ひとひら)ぽつんと落ちてゐた。
生者と死者 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
「第二を祈念の時期と云う。男、女の前に伏して懇(ねんご)ろに我が恋叶(かな)えたまえと願う」クララは顔を背(そむ)けて紅(くれない)の薔薇の花を唇につけて吹く。一弁(ひとひら)は飛んで波なき池の汀(みぎわ)に浮ぶ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お八重(やへ)察(さつ)して進(すゝ)めつゝ取(とり)まかなひて封(ふう)を切(き)らすに文(ふみ)にはあらで一枚(ひとひら)の短冊(たんざく)なりけり兩女(ふたり)ひとしく見(み)る雲形(くもがた)
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
墓石に朴(ほほ)の散花(ちりばな)日を經れば縁(へり)朽ちにけり一瓣(ひとひら)一瓣(ひとひら)
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
すると白薔薇の最後の一葩(ひとひら)は暫く茎の先で、胡蝶の羽の如くふるへてゐたが、それから茎を離れて、クラリモンドの魂をのせたまゝ、明けはなした窓から外へ翻つて行つてしまつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
と再び飛びかかって行こうとすると、横からすッと寄った女の影が、逆手に持った短刀を、音もさせずに一閃(ひとひら)めき
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)