一葩ひとひら)” の例文
すると白薔薇の最後の一葩ひとひらは暫く茎の先で、胡蝶の羽の如くふるへてゐたが、それから茎を離れて、クラリモンドの魂をのせたまゝ、明けはなした窓から外へ翻つて行つてしまつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)