“いちめえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一枚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なあ、おかみさん、その面の皮一枚いちめえひんめくる方が、慈善会よりよっぽど慈善ほどこしになるぜ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
取返とりけえして、子供に着物の一枚いちめえも着せてえと思って、ツイ追目おいめに掛ったんだが、向後きょうこうもうふッつり賭博ばくちはしねえで、仕事を精出すから、何処どこへか往ってお久をめっけて来てくんナ
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やがて道端の茶店へ休むと——薄曇りの雲を浴びて背戸の映山紅つつじ真紅まっかだった。つい一句をしたためて、もの優しい茶屋の女房に差出すと、渋茶をくんで飲んでいる馬士まごが、おらがにも是非一枚いちめえ
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)