“良”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
40.8%
20.0%
8.1%
やや8.1%
やゝ6.9%
りょう5.4%
よし1.5%
りやう1.5%
よき1.2%
まこと1.2%
よろ1.2%
よい0.8%
よか0.8%
0.4%
いゝ0.4%
0.4%
よう0.4%
よっ0.4%
ヤヽ0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこの八百屋に苺が出てるかどうか見て、若し、出てゝもいのがなかつたら、駅の前まで行つてね。上等のを一箱取つて来て……。
驟雨(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
ればそこらじゅうが、きれいな草地くさちで、そして恰好かっこういさまざまの樹草じゅそう……まつうめたけ、そのがあちこちに点綴てんせつしてるのでした。
「前の奥さんのお墓を拝みに……なるほどなあ。そげな事じゃないかと思うた。イヤえ事を聞きました。話の筋が通って来ます」
然れども帝黙然たることやや久しくして曰く、けい休せよと。三月に至って燕王国にかえる。都御史とぎょし暴昭ぼうしょう燕邸えんていの事を密偵して奏するあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ルネツサンス芸術の保護者であつた貴族メデイチの霊廟をサン・ロレンツオうてミケランゼロの建築にやゝ久しく陶然とした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かねると、生徒せいとらは、さきあらそって廊下ろうかからそとへとかけしました。そのとき、りょう一は、先生せんせい教員室きょういんしつへいかれるあとったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
八月九日に棠軒の二女よしが生れた。現存してゐる良子刀自である。棠軒公私略に「八月九日朝、女子出生、名良」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
りやうさんお約束やくそくのものわすれてはいやよ。アヽ大丈夫だいじやうぶすれやアしなひしかしコーツとんだツけねへ。あれだものをかけにもあのくらゐねがつておいたのに。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
カーポンサッコは既にフィエソレを出でゝ市場いちばにくだり、ジウダとインファンガートとは既によき市民となりゐたり 一二一—一二三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「およそ人心じんしんうちえてきのこと、夢寐むびあらわれず、昔人せきじんう、おとこむをゆめみず、おんなさいめとるをゆめみず、このげんまことしかり」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
およソ物ニ先天アル事、人ニ資禀しひんアルガ如シ。人ノ性下愚ナル者ハ、孔孟これヲ教フトいへどモ無益也。物ノ性よろシカラズバ、易牙えきが之ヲルト雖モ無味也……」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仮初かりそめながら知合しりあいとなったじいの耳へもあなたのよい評判を聞せてもらい、然し何もあなたを追立おいたてる訳ではないが、昨日もチラリト窓からのぞけば像も見事に出来た様子
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あと立出たちいでけり然ば九郎兵衞は是より百姓になり消光處くらすところよからぬ事のみ多ければ村方にても持餘もてあまいづれあきれ果ては居けれども九郎兵衞は狡猾わるかしこき者故勿々なか/\越度をちど
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きたる」は行四段の動詞である。「み冬つき春は吉多礼登キタレド」(巻十七・三九〇一)「冬すぎて暖来良思ハルキタルラシ」(巻十・一八四四)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そうしていゝ菓子を、あゝ忘れて来た、惜しいことをした、それで茶を入れて、ぬるいのがいゝのだって、甘いいゝ茶で、どうもあのお嬢様お前お貰いよう、お貰いよう
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥さんはや久しい間、純一の顔を無遠慮に見ていたのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此の……県に成上なりあがりの豪族、色好いろごのみの男爵で、面構つらがまえ風采ふうつき巨頭公あたまでっかちようたのが、劇興行しばいこうぎょうのはじめからに手を貸さないで紫玉を贔屓ひいきした、既に昨夜ゆうべ或処あるところ一所いっしょに成る約束があつた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
よっちゃん、そんな暴投しちゃだめじゃないか」
智恵の一太郎 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と言ふのが——、五斗兵衛の出に、空虚の舞台にふつと出て、下座にゐた時、暫らくは、誰とも判断出来ない老優人が、よいかつぷくで、大々ダイヾヽとして居ると見た。ヤヽあつて、其が菊五郎だと知つた。
菊五郎の科学性 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この人はシナ人の中でも余程の学者で、また経験家で実な人である。もとチベットで生れた人で、そのおっかさんはチベット人である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)