りやう)” の例文
りやうさんお約束やくそくのものわすれてはいやよ。アヽ大丈夫だいじやうぶすれやアしなひしかしコーツとんだツけねへ。あれだものをかけにもあのくらゐねがつておいたのに。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「十日と云へば明後日あさつてだ。りやうさんはもう一日二日延して、えいさんに會ふてから學校へ行くとえゝのに。」
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
忠琢は福山の津山氏の養子となつたのである。其師杉本氏樗園ちよゑん、名はりやうあざな仲温ちゆうをん、一子敬しけいである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
りやう。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
りやうさん今朝けさ指輪ゆびわはめてくださいましたかとこゑほそさよこたへはむねにせまりてくちにのぼらず無言むごんにさしひだりせてじつとばかりながめしが。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
りやうさんは。りやうさんはおまへ枕元まくらもとにそらみぎはうにおいでなさるよ。阿母おつかさんりやうさんにおへりをねがつてください。何故なぜですかぼくては不都合ふつがふですかヱてもわるひことはあるまい。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)