“善良”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんりょう57.7%
ぜんりやう19.2%
いい7.7%
ぜんりよう3.8%
ぜんれう3.8%
まとも3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうだよ。おまえは善良ぜんりょう忠実ちゅうじつな友だちだ。けれどなさけないことにはほかのものがいないでは、もうたいしたことはできないのだ」
御米およね善良ぜんりやうをつと調戯からかつたのを、多少たせうまないやうかんじた。宗助そうすけその翌日あくるひすぐもらつていた紹介状せうかいじやうふところにして、新橋しんばしから汽車きしやつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「ええ、そうでございますわ。それに、謹み深い、丁寧な、善良いいお方でございますわ」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
貧乏びんぼうながら、こせつかずにくらしてゐたことはとぼしきまゝのうたて、いかにもひとなつかしい、善良ぜんりようなこの歌人かじん性質せいしつおもはれます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「そんなことないわ。わたしおくさんとはなしてこようとおもふ。」Iつてたが、わたしむねにうづまつた彼女かのじよかおには、自然ひとりで善良ぜんれう微笑びせうかんでゐるのを、わたしかんじないわけかなかつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
ほかに理由わけがあると睨んだ与助の推測どおり、心に思っている女があって、善良まともな生活が恋しくなったと言う告白だ。二十七の物思い——鬼瓦の文珠屋が恋風を引き込んだ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
高いものや 善良きものや 深いものや
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)