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善良
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ぜんりょう
ふりがな文庫
“
善良
(
ぜんりょう
)” の例文
「そうだよ。おまえは
善良
(
ぜんりょう
)
な
忠実
(
ちゅうじつ
)
な友だちだ。けれど
情
(
なさ
)
けないことにはほかのものがいないでは、もうたいしたことはできないのだ」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
木
(
き
)
は、そんなことをされても、だまっていましたが、
木
(
き
)
を
愛
(
あい
)
する
他
(
た
)
の
善良
(
ぜんりょう
)
な
生徒
(
せいと
)
たちは、けっして、だまってはいませんでした。
学校の桜の木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんな
善良
(
ぜんりょう
)
な
人間
(
にんげん
)
でございますから、こちらの
世界
(
せかい
)
へ
移
(
うつ
)
って
来
(
き
)
てからも
至
(
いた
)
って
大平無事
(
たいへいぶじ
)
、
丁度
(
ちょうど
)
現世
(
げんせ
)
でまめまめしく
主人
(
しゅじん
)
に
仕
(
つか
)
えたように、こちらでは
後生大事
(
ごしょうだいじ
)
に
神様
(
かみさま
)
に
仕
(
つか
)
え
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
荷車の諸君が斯様なものを、と笑った栗、
株立
(
かぶだち
)
の
榛
(
はん
)
の木まで、駄々を
捏
(
こ
)
ねて車に積んでもろうた。
宰領
(
さいりょう
)
には、原宿住居の間よく仕事に来た
善良
(
ぜんりょう
)
な小男の三吉と云うのを頼んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
幕府にて
下
(
しも
)
ノ
関
(
せき
)
償金
(
しょうきん
)
の一部分を払うに際し、かねて
貯
(
たくわ
)
うるところの
文銭
(
ぶんせん
)
(一文銅銭)二十何万円を売り
金
(
きん
)
に
換
(
か
)
えんとするに、文銭は
銅質
(
どうしつ
)
善良
(
ぜんりょう
)
なるを以てその
実価
(
じっか
)
の高きにかかわらず
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
生
(
い
)
きるように、楽しく生きるように
頑固
(
がんこ
)
に出来上ってる、
丈夫
(
じょうぶ
)
な
騒々
(
そうぞう
)
しい
荒
(
あら
)
っぽいクラフト
家
(
け
)
の人たちの間にあって、いわば人生の
外側
(
そとがわ
)
か
端
(
はし
)
っこにうち捨てられてるこの弱い
善良
(
ぜんりょう
)
な
二人
(
ふたり
)
は
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
言
(
い
)
う
所
(
ところ
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
秩序
(
ちつじょ
)
なく、
寐言
(
ねごと
)
のようで、
周章
(
あわて
)
て
見
(
み
)
たり、
途切
(
とぎ
)
れて
見
(
み
)
たり、
何
(
なん
)
だか
意味
(
いみ
)
の
解
(
わか
)
らぬことを
言
(
い
)
うのであるが、どこかにまた
善良
(
ぜんりょう
)
なる
性質
(
せいしつ
)
が
微
(
ほのか
)
に
聞
(
きこ
)
える、その
言
(
ことば
)
の
中
(
うち
)
か、
声
(
こえ
)
の
中
(
うち
)
かに
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
影はいつも、つとめていちだん上に立つように心がけていました。そういうことを学者はたいして気にしません。この人はたいへん心の
善良
(
ぜんりょう
)
な、またなみはずれておだやかなやさしい人でした。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
海賊王デルマが、淡路島に根拠地をおいていたということは、古い
文献
(
ぶんけん
)
にも残っています。その当時、デルマは
善良
(
ぜんりょう
)
な
宣教師
(
せんきょうし
)
をよそおい、島の中央に、カトリックの教会を建てたといわれています。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と
書
(
か
)
きました。もう
一人
(
ひとり
)
の
娘
(
むすめ
)
は、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
の
少
(
すく
)
ない、ちぢれた
子
(
こ
)
でありました。その
娘
(
むすめ
)
は、いたって
性質
(
せいしつ
)
の
善良
(
ぜんりょう
)
な、
情
(
なさ
)
けの
深
(
ふか
)
い
子
(
こ
)
でありました。
夕焼け物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ガロフォリ、マチア、リカルド、
錠前
(
じょうまえ
)
のかかったスープなべ、むち、ヴィタリス
老人
(
ろうじん
)
、あの気のどくな
善良
(
ぜんりょう
)
な親方。わたしをこじきの親分へ
貸
(
か
)
すことをきらったために、死んだ人。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
こんなのは
善良
(
ぜんりょう
)
な
信者
(
しんじゃ
)
の
標本
(
みほん
)
と
言
(
い
)
っても
宜
(
よろ
)
しいのでございましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
しかし
昼
(
ひる
)
になると、また彼をばかにすることばかり考えて、
感謝
(
かんしゃ
)
の様子などは
少
(
すこ
)
しも見せなかった。その上、クリストフはまだ
小
(
ちい
)
さかったので、
善良
(
ぜんりょう
)
であるということの
価値
(
かち
)
が十分にわからなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「いや、まったく、ばかげきった
話
(
はなし
)
ですが、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
善良
(
ぜんりょう
)
な
人間
(
にんげん
)
ほど、
相手
(
あいて
)
を
感激
(
かんげき
)
させるものは、ありません。」と、
兄
(
あに
)
は、いうのでした。すると、
兄
(
あに
)
の
友
(
とも
)
だちは
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
喜
(
よろこ
)
んで、あらしに
吹
(
ふ
)
かれてぬれた
体
(
からだ
)
を、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
へいれました。この
若者
(
わかもの
)
も、
性質
(
せいしつ
)
は、
善良
(
ぜんりょう
)
ですなおなところがあるとみえて、
二人
(
ふたり
)
は、やがて
打
(
う
)
ち
解
(
と
)
けて
話
(
はなし
)
をしたのであります。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう
一人
(
ひとり
)
、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
には、
自分
(
じぶん
)
というものがあって、その
自分
(
じぶん
)
は、わたしよりも、もっとしんせつな、もっと
善良
(
ぜんりょう
)
な
自分
(
じぶん
)
なのであろう。その
自分
(
じぶん
)
が、
弟
(
おとうと
)
を
連
(
つ
)
れていってしまったのだ。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
の
性質
(
せいしつ
)
は、このときから、だんだん
善良
(
ぜんりょう
)
に
変
(
か
)
わってまいりました。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
善
常用漢字
小6
部首:⼝
12画
良
常用漢字
小4
部首:⾉
7画
“善良”で始まる語句
善良な
善良武士