“騒々”のいろいろな読み方と例文
旧字:騷々
読み方割合
そうぞう84.6%
ざわざわ11.5%
さう/″\3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は性来しょうらい騒々そうぞうしい所がきらいですから、わざと便利な市内を避けて、人迹稀じんせきまれな寒村の百姓家にしばらく蝸牛かぎゅういおりを結んでいたのです……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
馬のいななきや清水の参詣人の跫音が、往来の方に騒々ざわざわと聞える。そういう町の騒音の中から、武蔵が吉岡を打ったという噂も聞いた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一時ひとしきり騒々さう/″\しかつたのが、寂寞ひつそりばつたりして平時いつもより余計よけいさびしくける……さあ、一分いつぷん一秒いちびやうえ、ほねきざまれるおもひ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)