“更”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
41.1%
さら17.5%
あらた14.4%
11.4%
こう2.4%
かわ2.3%
2.2%
あらたま1.5%
ふか1.3%
ふけ1.1%
0.6%
かう0.5%
0.5%
ざら0.3%
あら0.3%
おそ0.3%
かは0.2%
かえ0.2%
かへ0.2%
がわ0.2%
ふく0.2%
もッ0.2%
0.1%
たがひ0.1%
0.1%
0.1%
もっ0.1%
もつ0.1%
カハ0.1%
マタ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けゆくとししみもせず、しづかに月花つきはなをたのしんで、わざとにあらねど浮世うきよかぜちかづかねば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そして、この東洋とうやう幻怪げんくわい港町みなとまちはしつとりした夜靄よもやなかにもらない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
弥陀ヶ原から五葉坂ごようざかを登ると御前平おまえだいらで、さらに一千一尺、雲際に突入する御前岳の頂上に白山神社の本社があるのでした。
天保の飛行術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
どんな混亂こんらんしやうずるかわからぬといふので、警戒區域内けいかいくゐきないさらまた小區せうくくわく
「……不断の事で……師匠もあらためて叱言を云うがものはござりません。それに、晩も夜中も、坐睡ってばかりいると申すでもござりませんでな。」
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はあらためて、このへんてこな荷物の持主を観察した。そして、持主その人が、荷物の異様さにもまして、一段と異様であったことに驚かされた。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
つまり、どこの博奕場とも同じに直接現金でやり取りするんではなく、一応はじめに金をこの「賭け札テップ」にえて、これで勝負を争うのだ。
「兄さん、少し御話があって来たんですが」と開き直られたので、宗助は少し驚ろいた気味で、暑苦しい洋服さえ脱ぎえずに、小六の話を聞いた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「このところ、夜々、月の出はこく(午後十時)過ぎ、従って、潮のざかりは、四こう丑満うしみつさがりとなりましょうか」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
保は二月九日の母が天麩羅蕎麦てんぷらそばを食べて炬燵こたつに当り、史を談じてこうたけなわなるに至ったことを記憶している。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「お豊さん、お前はいったん死んだ体、わしもいったん地獄を見て来た体、うまかわり同士がこうして一緒になるのも三輪の神様のお引合せだね」
背中から左の横腹や腰にかけて、あそこやここでかわがわる痛んで来る事は地獄で鬼の責めを受けるように、二六時中少しの間断もない。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
らに浜御殿はまごてん占領せんりょうして此処ここより大城に向て砲火ほうかを開き、江戸市街を焼打やきうちにすべし云々うんぬんとて
れば先生のかんがえにては、新聞紙上に掲載を終りたる後、らにみずから筆をとりてその遺漏いろうを補い、又後人の参考のめにとて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今夜こんやあらたまつて、すこしおはなもうことがある。』とわたくしかほ凝視みつめた。
晃 何、あらたまって、そんな心配をするものか。……晩方閉込とじこんで一燻ひといぶし燻しておくと、蚊が大分楽になるよ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見舞に来た隣近所の者が帰って、表の戸をおろした後、草臥くたびれ休めの茶を沸して駄菓子を食いなどして、互いに無事を祝して夜をふかした。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
私は朝から家を出ては、友達の所を遊び廻ったり、芝居を見たり、寄席に這入はいったり、なるべく外で夜をふかしていた。
毒草 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
次の年の夏、韓国にあるわが子寛の重き病わづらふよし聞きていたく打歎きしが、十一月二日夜ふけて門叩くを誰かと問へば、寛の声なりけり。
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
母君ふけるまでいさめたまふ事多し、不幸の子にならじとはつねの願ひながら、折ふし御心みこころにかなひ難きふしのあるこそかなし。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
——時、すでに春けて建安二年の五月、柳塘りゅうとうの緑は嫋々じょうじょうと垂れ、淯水の流れはぬるやかに、桃の花びらがいっぱい浮いていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、わたしは、いつも忙しく暮しているので、年けてから、用のほかはゆっくり話あった日がすくないので、どんな風に、あの物語につき、紫女しじょについて考えているかを聞洩ききもらしてしまった。
かうけて、天地の間にそよとも音せぬ後夜ごやの靜けさ、やゝ傾きし下弦かげんの月を追うて、冴え澄める大空を渡る雁の影はるかなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
或夜、かうけてから、私が獨り御廊下を通りかゝりますと、あの猿の良秀がいきなりどこからか飛んで參りまして、私の袴の裾を頻りにひつぱるのでございます。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
衣更えの気分 次に第二の句は「衣え手につくあいにおいかな」というのですが、この句は、つまり、「衣更え」と「手につく藍の匂い」という、二つに解剖してみる事ができます。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「まあ日の暮れねえうちはやって来まいが、油断をしていると、この前の時のように、飛んだ泡を食わなければならねえ、明日は少し方角を変えて、山の手の白梅亭はくばいていあたりへ宿えをしよう」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博士はぼやきながら眉をしかめたが、そんな取沙汰を思ふと、まんざら悪い気持もしないらしかつた。
「うむ、まんざら心当りがねえでもねえのよ。まあ、逢って見ねえことにゃあ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
人としてあらたまった、身も震うような新鮮な意気と熱情とを以て人として生き抜こう為に、箇性の命ずる方向に進展して行こうとする女性の希望と理想とは、真実に深く激しいものである。
概念と心其もの (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あらためてお前をの人の弟子でしにしてもらふ、如何どう
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
六年前に来た時、例の汚い宿で、金鱗湖のこいは名物であるから見て来いと勧められて、夜おそくなって見に行ったことがあった。
由布院行 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
楠は夜おそくなつて濟まなかつた事や、本を貸して呉れた事の禮やらを今夜は殊に丁寧に小さな聲で云つて歸つて行つた。相島は楠が返してよこした書物三四册を抱へて書齋に這入つて來た。
半日 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
翌朝は心地さはやかに生れかはりたる如くにて、われはフエデリゴに對して心のうちの喜を語ることを得たり。
池上權藏いけがみごんざう此日このひからうまかはりました、もとより強健きやうけん體躯からだもつ元氣げんきさかんをとこではありましたが
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それに引きかええて先の方は、さのみ焦心あせりもせず疲れも見せず、また御方のような追手があるのも無関心のていで、たちまち護持院ヶ原を走り抜け、やがてもう牛ヶ淵の濠端から、富士見坂の上り勾配こうばいへ差しかかろうとする。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多くは亡国の分子を含んでいる。小山君、君にもその位な道理の分らん事はあるまいがただ古来の習慣を改めにくいために勝手道具の買入方を躊躇ちゅうちょするのだろう。床の間の画幅は三百円の品を二百円の品にかえても生存上に影響はないからのこりの百円を以て勝手道具を買てみ給え。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
田原の町には電燈が明るくついてゐて、賑かに人が往き来してゐた。草鞋をぬいで宿屋の二階で二人が向ひ合つた時は、生きかへつたやうな思ひがした。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
お前が分別さへかへれば妾が直にも親方様のところへ行き、何にか彼にか謝罪あやまり云ふて一生懸命精一杯、打たれても擲かれても動くまい程覚悟をきめ、謝罪つて謝罪つて謝罪りいたら御情深い親方様が、まさかに何日まで怒つてばかりも居られまい
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
背中から左の横腹や腰にかけて、あそこやここでかわがわる痛んで来る事は地獄で鬼の責めを受けるように、二六時中少しの間断もない。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
御馳走はかわがわでて尽くる事なし。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
まつりの田町たまちあねのもとへ使つかひを吩附いひつけられて、ふくるまで我家わがやかへらざりければ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
御本尊様の前の朝暮ちょうぼ看経かんきんには草臥くたびれかこたれながら、大黒だいこくそばに下らぬ雑談ぞうだんには夜のふくるをもいとい玉わざるにても知るべしと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もう羽織はなしで、つむぎだか銘仙だか、夫とももッい物だか、其も薩張さっぱり分らなかったが、なにしても半襟の掛った柔か物で、前垂まえだれを締めて居たようだった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それよりももッと不思議なは、忽然として万籟ばんらい死して鯨波ときのこえもしなければ、銃声も聞えず、音という音は皆消失せて、唯何やら前面むこうが蒼いと思たのは、大方空であったのだろう。
夜は、もうけて居た。谷川のタギちの音が、段々高まつて来る。二上山の二つの峰の間から、流れくだる水なのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
時のけ過ぎた事が、彼等の心には、現実にひし/\と、感じられ出したのだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蝋燭のほのほと炭火の熱と多人数たにんず熱蒸いきれと混じたる一種の温気うんきほとんど凝りて動かざる一間の内を、たばこけふり燈火ともしびの油煙とはたがひもつれて渦巻きつつ立迷へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
珈琲店キヤツフエに夜かしをして帰つて寝巻に着へようとする度、襯衣しやつの下から迄コンフエツチがほろほろとこぼれて部屋中に五しきの花を降らせた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
『では、だおまへはそれをらないんだわ』とつてあいちやんは、『でも、おまへさなぎつてから——何時いつかしら屹度きつとわかるわ——それからてふになるときに、おまへはそれをいくらかへんだとおもふにちがひないわ?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
いざ戦闘となっても負けずにく戦う——いやもっ手際てぎわが好いかも知れぬてな。
にし何処のふとだかね? ワルソウのふとだか、それとももつと遠くのふとだか? いつから煉瓦積になつたのけ?」
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
其が次第に、官人ツカサビトらしい姿にカハつて来ても、家庭の生活には、何時イツまでたつても、何処ドコか農家らしい様子が、残つて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
途端 磁器の様な太陽がマタ一つ昇つた。
真昼:―― 或るESQUISSE ―― (新字旧仮名) / 李箱(著)