“亞尼”の読み方と例文
読み方割合
アンニー100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可愛相(かあいさう)にねえ貴方(あなた)。其(その)書面(しよめん)によると亞尼(アンニー)は、弦月丸(げんげつまる)の沈沒(ちんぼつ)を聞(き)いて、私共(わたくしども)に濟(す)まぬと尼(あま)になつたのですよ。其(その)事柄(ことがら)は一塲(いちじやう)の悲劇(トラジデー)です。
『お前(まへ)は亞尼(アンニー)とか云(い)つたねえ、何(なん)の用(よう)かね。』と私(わたくし)は靜(しづ)かに問(と)ふた。老女(らうぢよ)は虫(むし)のやうな聲(こゑ)で『賓人(まれびと)よ。』と暫時(しばし)私(わたくし)の顏(かほ)を眺(なが)めて居(を)つたが
『亞尼(アンニー)! お前(まへ)の言(い)ふ事(こと)はよく分(わか)つたよ、其(その)忠實(ちうじつ)なる心(こゝろ)をば御主人樣(ごしゆじんさま)も奧樣(おくさま)もどんなにかお悦(よろこ)びだらう、けれど——。』と彼女(かのぢよ)の顏(かほ)を眺(なが)め