“用”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
よう42.2%
もち27.5%
つか13.8%
2.3%
2.3%
もちい1.8%
もちう1.8%
もちふ1.4%
もちゐ1.4%
もちゆ0.9%
(他:10)4.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんの拔裏ぬけうらで、ほとんど學校がくかうがよひのほか、ようのないみちらしいが、それでも時々とき/″\人通ひとどほりがある。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不審いぶかしさよのそここゝろは其人そのひとゆかしければなり、ようもなき庭歩行にはあるきにありし垣根かきねきは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
が、さて、一昨年いつさくねんときは、翌日よくじつ半日はんにち、いや、午後ごご時頃じごろまで、ようもないのに
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つね此點このてんむかつてふかこゝろもちゐ、狂瀾きやうらん逆卷さかま太洋たいやうめんおい
取立とりたててこれぞといふてがらかれきものを、みだりにおももちゐむは、偏頗へんぱあるやうにて後暗うしろめた
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それを、つきつてゐるそら形容けいようもちひたので、いかにもひるのようなあかるいてんかんじられます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
『然う?』と、静子は解きかけたネルの単衣にものさしつかつて見て、『七寸……六分あるわ。短かなくつてよ、幾何いくら電信柱さんでも。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『第九』の緩徐調アダジオの第二の主題のための草案(65)の中に「おそらく合唱をここにつかったら歓喜がいっそう美しいだろう」と記してある。
それでも夏はそれほどひどくは気にならないけれど冬羽織着物、下着、半衿とあんまりちがう色をつかうのは千世子はいて居なかった。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
葉子は計画から計画で頭をいっぱいにしていた。そしてそこにらないものを預けて、しまのほうまで車を走らした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「いいえ、名札なんかりません。だれも知らないもののない方でございます。ほほほ、」
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
らないものを、何だって価を聞くんだ。素見ひやかすのかい、お前は、」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
琴書きんしょすべかラクみずかしたがウベシ、禄位ろくいッテ何カセン——こういう境遇でございます」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すなわち便ただちにおのおのに青薬一丸を授け、而してこれに告げて曰く、汝この薬を持ち、水を以てこれをき、って眼臉に塗らば、形まさに自ずから隠るべしと。
また葛野かづのの松の尾にます鳴鏑なりかぶらちたまふ神なり。
ペンキのなかった昔は、看板は立派な木材がもちいられ、そして彫刻師によって、書家によって、あるいは蒔絵師まきえしの手によって工夫されているものが多い。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
亭「へい中身なかごは随分おもちいになりまする、へいお差料さしりょうになされてもおに合いまする、お中身もおしょうたしかにお堅い品でございまして」
必死に勤めけるが仕合しあわせ弾丸たまをも受けず皆々凱陣がいじんの暁、其方そのほう器量学問見所あり、何某なにがし大使に従って外国に行き何々の制度能々よくよく取調べ帰朝せば重くあげもちいらるべしとの事
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これをかゆとしまた鰹節かつぶし煮出にだしてもちうれば大に裨益ひえきあればとて、即時そくじしもべせておくられたるなど
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、がいしてこれを見れば、その活計はいるに心配なくして、ただいずるの一部に心をもちうるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
前条の如く、毎半年各戸に一歩の金を出ださしむるは官の命なれども、この金をもちうるにいたりては、その権まったく年寄の手にあり。この法はウェーランド氏経済書中の説に暗合せるものなり。
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
日本につぽんとうもちふ大陰暦たいゝんれきとの相違さうゐしめすことごとし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
すべて大材たいさいもちふる事目をおどろかせり、これ皆雪につぶれざるの用心なりとぞ。
すべて大材たいさいもちふる事目をおどろかせり、これ皆雪につぶれざるの用心なりとぞ。
これにいひけるは、たとひこの身重くして動くあたはずともかゝるもちゐにむかひては自在のかひな我にあり 一〇六—一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
世間に貴様のやうな高利貸が在る為に、あつぱれもちゐらるべき人才の多くがじや、名をきずつけ、身を誤られて、社会のほかに放逐されてむなしく朽つるのじやぞ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
丁子ちやうじねざす園の中にその奢れるもちゐをはじめて工夫くふうせしニッコロを除け —一二九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
第三 さけちや菓子かしるゐ食時しよくじせつ少々せう/\もちゐて飮食いんしよく消化せうくわたすくるはがいなしといへども、その時限じげんほか退屈たいくつときもちゆとうがいあること
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
西洋鍋も料理によって一々もちゆる処が違うもので薄いような琺瑯鍋は早く火がいて二度目の煮物なんぞに便利ですが今のお料理のように牛の尾を四時間も湯煮ゆでたり、ブリスケをボイルしたりするには鉄の厚い重い鍋でなければいけません。ジャムを煮るのも厚い鍋で煮ないと好い味が出ません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
遼邈之地とほくはるかなるくになほ未だ王沢うつくしびうるほはず、遂にむらに君有り、あれひとこのかみ有り、各自おの/\さかひを分ちて、もつて相凌躒しのぎきしろふ。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
葉書は単に鉛筆をもつて頼氏の略系を写し出したものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「ナニこの頃は老先生も何だか床の中で半分眠ってばかり居て余り口をかねえだ」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それよりも、広海屋、長崎屋、お互に同業、胸の中に、修羅しゅらのほむらを燃やしているに相違あるまいが、それをつこうて一狂言
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
我が主、まこともっ感荷かんかす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
やう大魚たいぎよるに在りしことなんうたがひか有らん
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
おばこ居たかやと裏の小ん窓からのぞいて見たば(見たばは見たればの意)、コバエテ/\、おばこ居もせでのない婆様ばあさまなの(など)糸車、コバエテ/\。
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
おばこ来るかやと田圃たんぼんづれまで出て見たば、コバエテ/\、おばこ来もせでのない煙草たんばこ売りなの(なのはなどの意)ふれて来る。コバエテ/\
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
工兵少佐に「自分はどうするのですか」と聞いたら「通訳はここにいるビジネスはない。アパリへ帰るのだ」とのこと。
花時には花を以て祭り、鼓吹コスヰ幡旗ハンキつて歌舞カブして祭る(紀一書)とあるハナイハヤの祭りは、記録のぺいぢの順序を、其儘時間の順序と見る事が出来れば幡旗と言ふ語の、見えた初めである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)