“用”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よう43.2%
もち27.2%
つか12.5%
もちう2.3%
もちゐ1.9%
もつ1.9%
1.9%
1.9%
もちい1.6%
もちふ1.2%
もちゆ0.8%
0.4%
0.4%
つこ0.4%
もちひ0.4%
もっ0.4%
やう0.4%
ビジネス0.4%
0.4%
ヨウ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆきがふるとられなくなるから、ちょっと、となりむらまでようたしにいってくる。」と、父親ちちおやは、じたくをしながら、いいました。
ペスときょうだい (新字新仮名) / 小川未明(著)
土地とちにて、いなだは生魚なまうをにあらず、ぶりひらきたるものなり。夏中なつぢういゝ下物さかなぼん贈答ぞうたふもちふること東京とうきやうけるお歳暮せいぼさけごとし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それでも夏はそれほどひどくは気にならないけれど冬羽織着物、下着、半衿とあんまりちがう色をつかうのは千世子はいて居なかった。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、がいしてこれを見れば、その活計はいるに心配なくして、ただいずるの一部に心をもちうるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これにいひけるは、たとひこの身重くして動くあたはずともかゝるもちゐにむかひては自在のかひな我にあり 一〇六—一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
消印の模糊たるがために、わたくしは発信者の居処をだに知ることが出来ない。葉書は単に鉛筆をもつて頼氏の略系を写し出したものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「いいえ、名札なんかりません。だれも知らないもののない方でございます。ほほほ、」
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すなわち便ただちにおのおのに青薬一丸を授け、而してこれに告げて曰く、汝この薬を持ち、水を以てこれをき、って眼臉に塗らば、形まさに自ずから隠るべしと。
亭「へい中身なかごは随分おもちいになりまする、へいお差料さしりょうになされてもおに合いまする、お中身もおしょうたしかにお堅い品でございまして」
すべて大材たいさいもちふる事目をおどろかせり、これ皆雪につぶれざるの用心なりとぞ。
第三 さけちや菓子かしるゐ食時しよくじせつ少々せう/\もちゐて飮食いんしよく消化せうくわたすくるはがいなしといへども、その時限じげんほか退屈たいくつときもちゆとうがいあること
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
おばこ来るかやと田圃たんぼんづれまで出て見たば、コバエテ/\、おばこ来もせでのない煙草たんばこ売りなの(なのはなどの意)ふれて来る。コバエテ/\
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「ナニこの頃は老先生も何だか床の中で半分眠ってばかり居て余り口をかねえだ」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それよりも、広海屋、長崎屋、お互に同業、胸の中に、修羅しゅらのほむらを燃やしているに相違あるまいが、それをつこうて一狂言、そなたにも書けそうなものだが——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
しらざるゆゑなりその者よびとひて聞せん今江戸其外そのほか所々より出す過料くわれう金銀は公儀こうぎに御入用などにはけつしてもちひ給ずたゞはし道等みちとう御修復金ごしゆふくきんと成る多くははし普請ふしんのみ入用に成事なり是にてこゝゑる人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
貴国王、二百年来の通商のゆえを以て、遙かに我が国の利病りへいを察するありて、忠告せらるるの一事、その言極めて懇款こんかんたり。かつ別に珍品若干種を恵まる。我が主、まこともっ感荷かんかす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
石器時代遺跡ゐせきよりはまた鹿しかつのにて作りたる噐具きぐも出づ。魚骨器のせきに畫きたるは其一例そのいちれいにして、發見地はつけんちは相模三浦郡久比利くびり貝塚なり。やう大魚たいぎよるに在りしことなんうたがひか有らん
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
工兵少佐に「自分はどうするのですか」と聞いたら「通訳はここにいるビジネスはない。アパリへ帰るのだ」とのこと。
花時には花を以て祭り、鼓吹コスヰ幡旗ハンキつて歌舞カブして祭る(紀一書)とあるハナイハヤの祭りは、記録のぺいぢの順序を、其儘時間の順序と見る事が出来れば幡旗と言ふ語の、見えた初めである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
凡隊中所費シヨヒ銭糧センリヤウ 其自営ジエイノ功ニ取ル亦互ニ相分配ブンハイシ 私スル所アル勿レ 若アゲテコトヲヨウタラ 或ハ学料ガクリヤウ欠乏ケツボウイタストキハ隊長建議ケンギシ 出碕シユツキ官ノ給弁キウベン
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)