“入用”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いりよう68.1%
にゅうよう12.6%
い7.6%
にふよう2.5%
いる2.5%
いら1.7%
にゆうよう0.8%
いらざ0.8%
いりえう0.8%
いりゃ0.8%
いりやう0.8%
にうよう0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虚言(うそ)を吐(つ)いて……革財布は彼方で入用(いりよう)とはなんだ、ちゃんと此処(こゝ)に百金届いていますよ……其の百両の金は何処(どっ)から持って来たんだ
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
清「旦那静かになせえ証拠のないものは取りに来ません、三千円確かに預かった、入用(にゅうよう)の時は何時(なんどき)でも返(け)えそうという証書があります」
「そうかえ、それはいいことをしておくれだったねえ。……来栖勘兵衛は強い男なのだから、わしには、どうしても加担人(かとうど)が入用(い)るのだよ」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
隱居(いんきよ)より借請(かりうけ)し事も御座りし處去る十七日右彦兵衞參り小間物(こまもの)の拂(はら)ひを買候に百兩(りやう)程(ほど)入用(にふよう)故(ゆゑ)九十兩ばかり一兩日(りやうじつ)借度(かりたき)由(よし)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
を、云いとくに入用(いる)だけの言葉数さえ知らない上に、どういう訳だからどうなって俺の心に済まないのかと、いうことは、彼自身にさえよくは分っていない。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
禰宜様宮田も、もう土地も何にも入用(いら)なかった。ただどうかして、今のいやな心持から一刻も早く逃れたいばかりなのである。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
假(かり)に地震豫報(ぢしんよほう)が天氣豫報(てんきよほう)の程度(ていど)に達(たつ)しても、雨天(うてん)に於(おい)ては雨着(あまぎ)や傘(かさ)を要(よう)するように、又(また)暴風(ぼうふう)に對(たい)しては海上(かいじよう)の警戒(けいかい)は勿論(もちろん)、農作物(のうさくぶつ)、家屋(かおく)等(とう)に對(たい)しても臨機(りんき)の處置(しよち)が入用(にゆうよう)であらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
入用(いらざ)る雑用(ぞうよう)を省くと唱え、八蔵といえる悪僕一人を留め置きて、その余の奴僕(ぬぼく)は尽(ことごと)く暇を取らせ、素性も知れざる一人の老婆を、飯炊(めしたき)として雇い入れつ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「入用(いりえう)のときだけ、チヤホヤして引留めるのは、隨分殺生(せつしやう)だと思はないのか。八五郎はまだ三十そこ/\、あの年で獨り者だぜ」
それに御宅は御人数(ごにんず)も多いんだから入用(いる)ことも入用サね。私(あたし)のとこなんか二人きりだから幾干(いくら)も入用(いりゃ)ア仕ない。それでも三銭五銭と計量炭(はかりずみ)を毎日のように買うんだからね、全くやりきれや仕ない
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
代助は二三の唐物屋(や)を冷(ひや)かして、入用(いりやう)の品(しな)を調(とゝの)へた。其中(そのなか)に、比較的高(たか)い香水があつた。資生堂で練歯磨(ねりはみがき)を買はうとしたら、若(わか)いものが、欲(ほ)しくないと云ふのに自製のものを出(だ)して、頻(しきり)に勧(すゝ)めた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
未開社會に於ては井戸(ゐど)を掘(ほ)る術、水道を設(まう)くる術も無き譯故(わけゆへ)、コロボツクルの如きも、水の入用(にうよう)を感(かん)じたる時には必ず川邊に至りしならん。遺跡(ゐせき)より發見(はつけん)する所の土器の中には椀形(わんがた)のもの少からず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)