“入谷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いりや96.8%
いのや3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不忍池しのばずのいけを左に、三枚橋、山下、入谷いりやを一のしに、土手へ飛んだ。……当時の事の趣も、ほうけた鼓草たんぽぽのように、散って、残っている。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俺のところの清吉なんか、八兄哥より二つ三つ若いはずだが、この間から入谷いりやに世帯を持って、押しも押されもせぬ一本立ちの御用聞だぜ。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ところを、からうじて切拔きりぬけると、三島樣みしまさま曲角まがりかどで、またはじめて、入谷いのや大池おほいけみぎに、ぐつとくらくなるあたりから、次第しだいすごつたものだ——とく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)