“切拔”のいろいろな読み方と例文
新字:切抜
読み方割合
きりぬ50.0%
きりぬい25.0%
きりぬけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところを、からうじて切拔きりぬけると、三島樣みしまさま曲角まがりかどで、またはじめて、入谷いのや大池おほいけみぎに、ぐつとくらくなるあたりから、次第しだいすごつたものだ——とく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
觀請くわんじやうして在りれ/\見るべし彼の天井のすみの所なりと其所へ這入はひるには爰の本堂より位牌壇ゐはいだんの後の方から這入がよいそして踏掛る所がある夫から又天井に切拔きりぬいあなが有るから其所より這入はひるべしと最と深切しんせつに教へけり重四郎は追詰られし事故心中如何は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つぶし果して大事の露顯なす上は是非に及ず皆々切腹せつぷくなさんといふ山内また云やう未だ二度に切拔きりぬける事も有べし早計はやまり玉ふな明日大膳殿には先驅さきどもなれば某しが警戒いましむべき事あり其は越前守の役宅やくたくにて必ず無禮ぶれい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)