“切羽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっぱ90.0%
せつぱ6.7%
セツパ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな自分勝手な考えしか切羽せっぱ詰って来ると浮びませんでした。とつおいつ、僕は遂に夢中になって貴女をあの日、撲ったのでした。
越年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
明後日あさつて郡參事會へ行くさかいな、大阪へ𢌞はつて煙草入れ買うて來てやる。」なぞと切羽せつぱ詰つたやうにいふ折もあつた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
今までは何と言つてもまだ、こんな切羽セツパつまつた感じはなかつた。こゝまで来て、世間は歌舞妓の崩壊を痛感した。俄かに之を支持しようと言ふ情熱が、実に思ひがけない方角に起つて来たのだ。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)