『実川延若讃（じつかわえんじゃくさん）』

「女殺油地獄」の芝居を、見て戻つた私である。一日、極度に照明を仄かにした小屋の中にゐて、目も心も、疲れきつてしまつた。思ひの外に、役者たちの努力が、何となく感謝してもよい心持ちを、持たしてくれたけれども、何分にも、先入主となつたものが、度を …

著者	折口信夫
ジャンル	芸術・美術 > 演劇 > 歌舞伎
初出	第一部分「苦楽　第四巻第五号」1949（昭和24）年5月 第二部分「演劇界　第七巻第四号」1949（昭和24）年4月 第三部分「かぶき讃」創元社、1953（
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約40分（500文字/分）
朗読目安時間	約1時間7分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

一寸（イツスン） 生（ナマ） 拗（ネヂ） 随（スサ） 則（ノツト） 抗（アラガ） 事（ゴト） 在（ア） 即（ソク） 場（バ） 捩（ネヂ） 口（ク） 逸（ソ） 立（タチ） 実（ジツ） 家（ヤ） 大方（タイハウ） 為（シ） 真（マ） 代（ヨ） 音色（ネイロ） 当麻（タウマ） 庵（イホリ） 御社（オシヤ） 捌（サバ） 時代（トキヨ） 高家（カウケ） 座頭（ザトウ） 入札（イレフダ） 妄念（マウネン） 危殆（ヒアイ） 仁（ニン） 超（コ） 立役（タチヤク） 刃傷（ニンジヤウ） 切羽（セツパ） 口舌（クゼツ） 有職（イウソク） 御師（オシ） 立者（タテモノ） 女殺（ヲンナコロシ） 仁木（につき） 三婦（サブ） 王代（ワウダイ） 璃珏（りかく） 毛剃（けぞり） 立敵（タテガタキ） 老優（フケヤク） 実悪（ジツアク） 対決（タイケツ）