“立役”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちやく58.8%
たてやく17.6%
タチヤク17.6%
リーディングロール5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松島屋——現今の片岡我童かたおかがどうの父で人気のあった美貌びぼう立役たちやく——を一緒にしたようなおかおだとひそかにいいあっていたのを聞覚えている。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
世には絶倫の器量を持ちながら、とうてい脇師以上には出られない人があり、欠点だらけでも、立役たてやくの巻軸に生れついたような人もある。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
立役タチヤクについても、ある種の形容の壮大を主とする役は、彼を恋しく思はせることになるだらう。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
立役リーディングロールは一人の背に負わされていても、何かの必要から一旦舞台へ立ったら、仮令たとい椅子の足になっても、心をすっぽかしていてはなるまい。
印象:九月の帝国劇場 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)