“為”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
34.7%
ため17.5%
13.8%
10.5%
8.5%
4.2%
2.6%
1.0%
つく0.9%
0.6%
なさ0.6%
なす0.5%
まね0.5%
せゐ0.5%
0.4%
0.3%
せい0.3%
なし0.3%
おさ0.2%
おも0.2%
しょ0.2%
なっ0.2%
0.2%
なり0.1%
いつわり0.1%
しよ0.1%
する0.1%
せえ0.1%
たり0.1%
なつ0.1%
やつ0.1%
わざ0.1%
をさ0.1%
0.1%
タメ0.1%
ツク0.1%
フォーワ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とはいえ、ともかく新鮮な読物の極めてまれな一つが八十を過ぎた老人によってされたことは日本文化の貧困を物語ることでもあるかも知れぬ。
咢堂小論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
幾程いくら基督の精神を持つてゐる令夫人でも、いざといふ場合にると、基督の精神も何も有つたもので無い、婦人をんなの愚痴にかへつて
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
私は探偵小説のすじを考えるために、方々ほうぼうをぶらつくことがあるが、東京を離れない場合は、大抵たいてい行先がきまっている。
目羅博士の不思議な犯罪 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
世間せけん報道はうだうせんとてみづから進みて、雪浪萬重せつらうばんちよう北洋ほくやう職務しよくむためにものともせぬ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
姫は昨夜も夜通しまんじりともなかったので、呆然ぼんやりしながら起き上って顔を洗い御飯を喰べて、何気なく縁側に出て庭の景色に見とれた。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
その挙動がほど不思議に見えたのであろう、主人あるじは私の顔をジロジロて、「あなた、どうかましたか」私はなかばは夢中で
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのめに余計な入費も懸るし、簡単に済ませることが煩雑はんざつになり、窮屈になるし、年の若いサラリー・マンには決して愉快なことでもなく
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ただその時の兵禍へいかを恐れて人民を塗炭とたんに救わんがめのみなれども、本来立国りっこくの要は瘠我慢やせがまんの一義に
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
『その婚礼が一通りの婚礼ぢや無い——多分彼様あゝいふのが政治的結婚とでも言ふんだらう。はゝゝゝゝ。政事家のることは違つたものさね。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
須貝 君、オレンヂ・ジュースにウイスキーを入れたりするのは婦人のることだ。止したまえ。酒なら灘の生一本、これがいい。それからウイスキー。
華々しき一族 (新字新仮名) / 森本薫(著)
客は手持無沙汰てもちぶさた、お杉もすべを心得ず。とばかりありて、次の襖越ふすまごしに、勿体らしいすましたものいい。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども三人はまたたき一つず、身動き一つ出来ず、只黒光りする鉄の死骸の、虚空を掴んだ恐ろしい姿を、穴の明く程見つめて立っていました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
余程よッぽど下宿しようかと思った、が、思ったばかりで、下宿もせんで、せられる儘に靴磨きもして、そうして国元へは其を隠して居た。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
実ははなはふとやつであつたのを知らずにために、此奴こいつ余程よほどいやうな事をれたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
加フルニ、民ハ疲レ、諸卒ミテ、兵器馬具モ、リ腐リテ、新鋭ノ精ナク、武人、イタヅラニ壮語大言ヲナスモ、田牛行馬デンギウカウバハ痩セ衰ヘテ、コレヲ戦場ニ駆ルモ、何ノ用カスベキ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シン軽舟ケイシウリ 落日ラクジツ西山セイザンキワ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
主人は庭をわた微風そよかぜたもとを吹かせながら、おのれの労働ほねおりつくり出した快い結果を極めて満足しながら味わっている。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼の幼きや土塊どかいを以て宮闕きゅうけつの状をつくり、曰く、これ織田信長が禁裡きんりの荒廃を修繕したるにするなりと。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
歴史文法に置き替へて考へると、「行きました」「ました」に当るもので、かう言ふ逆表現も、標準語に準拠してゐるやうな感じが持たれたものであらう。
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「孫子イワク、レ兵ヲ用ル之法国ヲ全クスルヲ上トシ、国ヲ破ル是ニ次グ、軍ヲ全クスルヲ上ト、軍ヲ破ル是ニ次グ、旅ヲ全クスルヲ上ト為、旅ヲ破ル是ニ次グ、卒ヲ全クスルヲ上ト為、卒ヲ破ル是ニ次グ、伍ヲ全クスルヲ上ト為、伍ヲ破ル是ニ次グ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
邪智じやちあるものは悪㕝あくじとはしりながらかくなさば人はしるまじとおのれ邪智じやちをたのみ、つひには身をほろぼすにいたる。
○英国王、殺人滅国ノ暴政ヲ遂ゲント欲シ、方今ハ外国ノ大兵ヲ雇テ我国ニ送リタリ。其不義惨酷、往古ノ夷狄ト雖ドモなさザル所ニテ、あに文明ノ世ニ出テ人ノ上ニ立ツ者ノ挙動ナランヤ。
しかれども陰陽和合して人をなすゆゑ、男に無用の両乳りやうちゝありて女の陰にかたどり、女に不要ふよう陰舌いんぜつありて男にかたどる。
いつかフト子供心に浮んだことを、たわいなく「アノ坊なんぞも、若さまのように可愛らしくなりたい」といいましたら、奥様が妙に苦々しい笑いようをなすって、急に改まって
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
されど人の世の海に万波の起伏を詳にせむとして、仍且つ茫洋の嘆あらむとこそすれ、近く磯頭を劃りて一波の毎に砕くるには、強ても知らざるをまねす。
抒情詩に就て (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
宮はうつむきて唇を咬みぬ。母は聞かざるまねして、折しもけるうぐひすうかがへり。貫一はこのていを見て更に嗤笑あざわらひつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さうして先刻さつきと同じやうな鹿爪らしい顔付で、寒いせゐかいくらか鼻頭をあかくして、——尚も家路とは反対な同じ道をヒヨロ/\と歩いてゐた。
失題 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
試験法の不完全は解り切つておるが、落第生の多いのはこのせゐぢやアあるまい。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「何。成敗する? ……よかろう、汝らの手で成敗できるものならいたしてみい。り損じたら、この檜門ひのきもんが、おてまえ達の血で赤門になるぞ」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『馬鹿野郎ッ! 何を手前てめえ達ァってるんだッ』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
いろり附近まわりに四人の男女が控えてた。男は怪量を上座じょうざしょうじてから四人をり返った。
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しん、太祖の失か、失にあらざるか、斉泰のか、為にあらざる将又はたまた斉泰、遺詔に托して諸王の入京会葬をとどめざるあたわざるの勢の存せしか、非
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その上に御面相の振わないのを自覚していたせいであろうが、男と交際していてもお勢のような coquettish な容子は少しもなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
西洋音楽のいいのを聞いたら如何どうか知らぬが、私は今までそう云う西洋音楽を聞いた事の無いせいか、だ一度も良い書画を見る位の心持さえ起した事は無い。
地気天に上騰のぼりかたちなして雨○雪○あられみぞれひようとなれども、温気あたゝかなるきをうくれば水となる。
『男のることをなしし事が……』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
対えて曰く、方六、七十、しくは五、六十(里の国)、求これおさめば三年に及ばんころ、民を足らしむべし、その礼楽の如きは以て君子をたん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
既に出て山に入り、一仏塔に至り、欲愛を捨離し、出家して道をおさむ。
子曰く、吾子を以て異(他事)を問うならんとおもいしが、さあらで由と求とのことをしも問えるか。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
『経律異相』四五には牧牛児あり常に沙門の経むを歓び聞く、山に入りて虎に食われ長者の家に生まる、懐姙中その母能く経を誦む、父この子の所為しわざと知らず鬼病もののけおもう、その子の前生に経を聞かせた僧往きて訳を話しその子生れて七歳道法ことごとく備わった大知識となったとある。
そこで志山林に在り、居宅を営まず、などと云われれば、大層好いようだが、実はしょうこと無しの借家住いで、長い間の朝夕ちょうせきを上東門の人の家に暮していた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ある父、子を大勢もったが、その子供の仲が不和で、ややもすれば喧嘩口論をしてひしめくによって、その父、なにとぞしてこれらが仲を一味させたいといろいろたくめども、しょうずるようもなかったが
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「けれども、慣れっこになってるんだから、驚ろきゃしません」と云って、代助を見てさみしい笑い方をした。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
従っては一切の情慾が弱くなり其代り堪弁かんべんと云う者が強くなっおりますから人を殺すほどの立腹は致しませずよしや立腹した所で力が足らぬから若い者を室中へやじゅう追廻おいまわる事は出来ません(荻)それそうだな(大)爾ですから是は左ほどの老人では有りません随分四十に足らぬ中に白髪ばかりに成る人は有ますよ是も其類です
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
茲に椽大えんだい椎実筆しひのみふでふるつあまね衆生しゆじやうため文学者ぶんがくしやきやう説解せつかいせんとす。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
平賊の事、言ふに足らざる也、彼や鴟梟しけう之性を以て、豕蛇しいの勢に乗じ、肆然しぜんとして自から新皇と称し、偽都を建て、偽官を置き、狂妄きやうまうほとんど桓玄司馬倫のに類す
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
然処しかるところ私兼て聞及居候一事有之、辞安の人となりに疑を懐居いだきをり候。其辺の事既に御考証御論評相成居候哉不存候へ共、左に概略致記載入御覧候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
榛軒の生涯は順境を以て終始したので、その人となりを知るべき事実が少い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それとも両方がそれぞれの意味で、やはりいつわりのない愛だろうか。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
太閤秀吉が自分の好みから、また政略上の方便から煽り立てた茶の湯の流行は、激情と反抗心との持主である奥州の荒くれ男をも捉えて、利休の門に弟子入をさせ、時おりはしよう事なさの退屈しのぎから、茶器弄りをさえさせるようになったのだった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
やれ総助の処の末の娘が段々色気が付いて来たのと下らぬ噂をするばかりならまだ好いが、若者と若者との間にその娘に就いての鞘当さやあてが始まる、口論が始まる、喧嘩が始まる、皿が飛ぶ、徳利がこはれるといふ大活劇を演ずることも度々で
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
『ばか言ってらア、死ぬるやつは勝手に死ぬるんだ、こっちのせえじゃアねエ。踏切の八百屋で顔が売れてるのを引っ越してどこへ行くんだイ。死にたい奴はこの踏切で遠慮なしにやってくれるがいいや、方々へ触れまわしてやらア、こっちの商売道具だ。』
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
諸人養子事、養父存生之時、不上聞じょうぶん、於御当家たり先例之御定法、至養父歿後者、縦兼約たといけんやく之次第自然せしむるといえども披露、不其養子也、病死跡同前也、然間しかるあいだ討死勲功之跡、以此準拠せしめ断絶おわんぬ、(中略)
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「けれども、れつこになつてるんだから、おどろきやしません」と云つて、代助を見てさみしいわらかたをした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
親方がのつそりきさまやつて見ろよと譲つて呉れゝば好いけれどものうとの馬鹿に虫の好い答へ、ハヽヽ憶ひ出しても、心配相に大真面目くさく云つた其面が可笑くて堪りませぬ、余り可笑いので憎気にくつけも無くなり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
而して道衍の筆舌の鋭利なる、明道めいどうの言をののしって、あに道学の君子のわざならんやとい、明道の執見しっけん僻説へきせつ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
破産不為家(産を破り家ををさめず)
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ねろかも——、御存じ及びでおざりませうなう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私一人ニて五百人や七百人の人お引て、天下の御タメするより廿四万石を引て、天下国家のの(ママ)御為致すが甚よろしく、おそれながらこれらの所ニハ、乙様の御心ニハ少し心がおよぶまいかと存候。
故ニ古ヘハ転蓬ヲ観テ車ヲツクルヲ知ル
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
と云う考えだから、私の主義は思想シンキングフォーワ思想シンキングでもなけりゃ芸術アートフォーワ芸術アートでもなく、また科学サイアンスフォーワ科学サイアンスでもない。
私は懐疑派だ (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)